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コラム

床下に入っての調査は必須項目!

建物状況調査の不備 広島 岩国

2018年4月28日 / 2018年5月3日更新

今回は、中古住宅のインスペクションに於いて、床下に入っての調査は必ず必要だというお話をします。


この建物は、築32年の木造2階建て住宅です。

床・壁の傾斜測定の結果、及び建物の廻りの環境から不同沈下は考えにくいと思われる物件でした。

上の図面は、基礎のクラックについて外部からと床下に入ってからの両方の調査をした結果を記入しています。

この様に図面に位置とクラックのひび割れ幅を記入すれば、貫通しているかどうか等が良く判ります。

これは床下に入っての調査をしたから判明したのです。


では、この建物を、安心R住宅のインスペクション基準である「既存住宅瑕疵保険加入の為の検査」及び、

「建物状況調査」ではどの様な調査結果になるのかを説明します。

安心R住宅に於いては、

西側の0.60ミリのクラックが一箇所劣化事象として記載されますが、

この0.60mmのクラックを表面上分からない様にする補修する工事を含めたリフォーム工事を施せば、

「安心R住宅」の商標を付けて販売する事が出来ます。

つまり、クラックを補修すれば、「既存住宅瑕疵保険」に加入できます。

「建物状況調査」の方はどうでしょうか?

重要事項説明時に添付・説明する「建物状況調査の結果の概要」の基礎の劣化事象に「有る」にチェックが入るだけです。

チェックシートを添付していれば、そのチェックシートの基礎の欄に「西側基礎に0.60mmひび割れ」と記載されるだけです。

実際に床下に入っての調査では、1.40mm以上及び0.75mmの貫通クラックが存在している事は事実です。

しかし、上記のどちらの報告書にも記載されません。

当たり前の事ですが、床下に入っての調査をしないので、報告書には書けません。

ただし、既存住宅瑕疵保険のオプション検査では、床下に入ってのシロアリ検査が有ります。

これは床下に入って検査しますが、あくまでもシロアリ検査だけで、基礎のクラック検査などは致しません。

この事を多くの不動産業者が誤解をしています。

同じ床下に入っての検査なので仕方ないのかもしれませんが、調査の内容が全然違いますので、

勘違いしない様にして下さい。

実際の基礎のクラックの写真




一言付け足し

「安心R住宅」 「建物状況調査」 のどちらも平成30年4月からスタートした国土交通省が施行した制度です。

どちらも中古住宅流通促進の為の施策ですが、

結局、売主サイドの目線で考えられた制度で、

決して、買主サイドが安全・安心して購入できる制度では有りません。



今回は、これで終わります。

◆関連記事として
瑕疵事例053「外壁目地材の外れ」
買取再販事業者の中古住宅は要注意!
をご覧下さい。

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