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菅雄治

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菅雄治(すがゆうじ)

Y&Y住宅検査 (運営会社:Y&Y株式会社)

コラム

買取再販事業者の中古住宅は要注意!

今回は、「安全R住宅」の商標が付いた中古住宅を購入する場合、何に注意したら良いかを、

今まで買取再販事業者が販売した中古住宅の「住宅診断」を実施した結果からお話をして行きます。

「安全R住宅」とは

簡単に説明しますと、平成29年12月1日に国土交通省は施行した 「安心R住宅」制度の事です。

■平成30年3月31日現在、3団体がこの制度に登録しています。(下記の3団体)
・一般社団法人優良ストック住宅推進協議会(スムストック)
・一般社団法人リノベーション住宅推進協議会
・公益団体法人全日不動産協会

スムストックの場合は、独自の「スムストック」という商標がある為、

「安心R住宅」の商標は使用しないのではないかと思います。

他の2団体が、今後「安心R住宅」の商標を付けた、基本的にリノベーションをした中古住宅を販売すると思われます。

実際にリノベーションを実施し、販売をする事業者は、

上記2団体に登録をしている事業者で、各団体が実施する講習などを受講し資格を取得する事が必要になります。

おそらく、今まで買取再販事業者も「安心R住宅」の商標を利用する為に、

受講し、事業者として既に登録を受けている事と思われます。

「安心R住宅」の建物とは

基本的には下記の要件を満たさなければなりません。
◆新耐震適合の中古住宅(新耐震で無い場合は、耐震基準適合証明書が必要)

◆既存住宅瑕疵保険加入の為の検査で不具合が出た場合は、それを補修する工事も含めてリノベーションされた住宅。

◆既存住宅瑕疵保険加入の為の検査で不具合も含めた「リフォーム提案書」を付して売買する事が出来るが、
  リフォーム工事をする事によて瑕疵保険の支払対象外なる場合が有りますので、注意が必要です。

「安心R住宅」の実態とは

既存住宅瑕疵保険の検査基準に合格した住宅が基本的な要件です。

この事は、中古住宅で瑕疵が発見される可能性が一番高い、

床下・屋根裏に入っての調査をしていないという事です。

床下・屋根裏に入っての調査をしないという事は、

劣化事象が有ったとしても、その原因を突き止めようとせずに、

劣化事象の表面だけを綺麗に隠すリフォーム工事をしたに過ぎないと言っても過言では有りません。

このコラムに何回も書いていますが、

既存住宅瑕疵保険加入の為の検査基準では、建物の不同沈下は発見されません。

不同沈下が実際に有る建物も、

例えば外壁塗り替え工事、床・壁の張替え工事、ユニットバス等の住宅設備の取替え工事をすれば、

見た目は凄く綺麗になります。

これが、「安心R住宅」の実態と言っても決して過言では有りません。

「安心R住宅」だから安心・安全な中古住宅だと国土交通省が保証する訳では有りません。

ただ単に国土交通省が「安心R住宅」制度を創設しただけで、運用は民間という事を忘れずに! です。

今までの買取再販業者の実例として

■床下フロアー裏のカビ
床の隙間から部屋内にカビが侵入する恐れが有ります。


■筋違いを撤去
筋違いを撤去した後の移設した形跡が無い。


■大引の撤去(ユニットバスに入れ替える為)
大引きを切断した後の補強がなされていない。


■軒裏の仕上げ材が無い
ぱっと見ただけでは野地板が見えている事が分からない。


まとめとして

「安心R住宅」だからと言って、又は綺麗にリフォーム工事をしているからと言っても、

決して安心・安全な建物では無いのです。

買取再販業者の中古住宅の実例を紹介しましたので、お分かりになったと思いますが、

この様な中古住宅を購入しない為には、

床下・屋根裏に入っての調査を含めた、

劣化事象の原因を目視の範囲で調査する「住宅診断」を依頼しましょう!


今回は、これで終わります。

◆関連記事として
既存住宅インスペクション・ガイドラインの検証として
新築住宅の「住宅診断」で見つかる4つの事象!
をご覧下さい。

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