住宅ローンの繰り上げ返済 VS 住宅ローン控除
今回は顧問先の企業様の代表者の方からの相談内容をご紹介します。
テーマは「同じ年収だとして月給を増やした方がいいのか?賞与を増やした方がいいのか?」です。
先に結果をお伝えすると、賞与を増やした方が最終的な手取り金額は増えることになりました。
このシミュレーションでは、月給と賞与に発生する社会保険料、所得税、住民税を考慮しています。
一般的に収入が増えると、社会保険料の負担も増えるので手取りは減少することになりますが、一方、社会保険料控除額が増えて、所得税・住民税の節税となります。
この理論だと、月給と賞与のバランスを変えても関係ないでのは?と思うかもしれませんが、実際には厚生年金保険と健康保険の標準報酬月額には上限があるため、月給が一定額以上の場合は被保険者(給与の受取人)にとってはメリットがないことになります。
かといって、月給をできるだけ少なくし、賞与を極限まで増やすと将来の年金が増えなかったり、病気をしたときの傷病手当金が少なくなってしまいます。
そのため、顧問様にはちょうどバランスのよい給与の受取方法をご案内しました。
今回は「保険」とは無関係でしたが、ファイナンシャルプランナーとしてこのようなご相談も受けております。