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前田政登己

家族を幸せにしてくれるリフォームのプロ

前田政登己(まえだまさとみ)

株式会社 マエダハウジング

コラム

ランドセル俳人の五・七・五

日々雑感

2013年6月20日 / 2014年7月4日更新

「ブーメラン 返らず蝶と なりにけり」

「冬蜘蛛が 糸にからまる 受難かな」

「紅葉で 神が染めたる 天地かな」

「ランドセル俳人の五・七・五」という本があります。いじめに会い不登校になった11歳の少年が俳句を生きる希望としてきた一冊の本。上の句は朝日俳壇で入選を重ねる「小林凛」という少年の8歳~10歳の時の俳句です。



944gで生まれた凛君は医者からは「3日間は生死がわからない」と言われました。その後も年に2~3回入院。小学校に入学してからは、体が小さく運動も苦手なことからいじめにあいます。同級生に、叩かれ、突き落とされ、体はあざだらけ。身の危険を感じたお母さんは「学校に行かなくていい」といいと決断しました。

凛君は幼稚園の時に一茶の俳句に出会い、大好きな昆虫、花、太陽を見て一句作ります。そうやってできた句を思い切って朝日俳壇に投稿したら見事入選。9歳の時です。

本には、一年生からクラスでの壮絶ないじめにあった様子が描かれています。子供の異変に気付いた親。見て見ぬふりの学校。意を決した一日参観で壮絶ないじめを目の当たりにし、「不登校」という選択を余儀なくされ、結果的にそこから俳句への興味が生まれたのです。

どんな子にもキラリと光るものがある。そこに光を当てて、伸ばしてやれるかどうかが大切。

凛君がこのような才能を発揮したのは、間違いなくお母さんやおばあちゃんが認めてあげて、可能性を引っ張り出してあげたからだと思う。

「いじめられ 行きたし行けぬ 春の雨」

いじめの状況を、読んでいて涙が止まりませんでした。

「生まれしを 幸かと聞かれ 春の宵」

 お母さんやおばあちゃんの心配が手に取るように伝わります。

 この本が出てから、凛君は学校にまた行きだしたらしい。同級生の態度も少し変わってきたからだそうだ。俳句を詠むことによって生きる希望をつなぐ11歳。どんな子にも素晴らしいところがあると改めて感じさせられた一冊でした。

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前田政登己

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