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中根弘幸

企業法務・事業再生のプロ

中根弘幸(なかねひろゆき)

中根・車元法律事務所

コラム

自我に目覚めたとき

2011年4月22日


私が自我に目覚めたのは、確か小学校3年生の夏休みのことでした。
夏休みは、毎日小学校のプールへ行き、友達と一緒に泳いだり、潜ったりして真っ黒になって遊んでいました。
私の自宅から小学校へ行く通路の途中に坂道があり、その坂道が竹藪によって覆われていました。
私は、いつもその竹藪に覆われた坂道を通ってプールに行っていました。

夏の強い日差しが竹藪で遮られ、その坂道だけが少し涼しくなっていたのです。
私はいつものようにお昼から小学校のプールに出かけ、友人達と遊びまくって満足し、その坂道をトントントンと下って自宅への道を急いでいました。

そのとき、坂道の途中で、「ハッと」閃いたのです。
私の幼い頭の中に、ある思いがよぎった瞬間でした。
ひょっとして・・・、まさか・・・、そんなことはないはず・・・。

私の中に突如閃いたのは、人も自分と同じように欲望があり、葛藤があり、悪魔の気持ちを持っているのでは、という考えだったのです。
そんなことはない!そんなことはあり得ない!
あの冴えない友達も、美しい担任の女性の先生も、クラスの可愛いあの子も、私と同じように葛藤を持っているとは・・・。

欲望に身を任せ、裏切りの気持ちを持ち、汚い言葉を発することもあるのだろうか?
否、そんなことはない。
こんな気持ちを持っているのは、私だけのはずだ・・・。

私は、悩み始めました。
友達に聞いてみようかと、小さな心を悩ませていました。
悩みながら、私は毎日小学校のプールに通っていたのです。
ただ、その時以降は、飛び込みや潜水に少しだけ勢いが無くなった感じがしたのですが・・・。

それでも私は、同じような日々を送って小学校の高学年になっていきました。
心の中に屈託を宿しながら、表面上は明るく快活な自分を演じていました。
その後、中学生になり高校生になると、もっと他の悩みが襲いかかってきて、自我の目覚めを押し流してゆきました。

小学3年生の暑い夏の日、プールからの帰り道に自我に目覚め、自分と他人の境界線を初めて意識したわけです。
私は、自分が自我に目覚めた瞬間を今でも鮮明に覚えています。
あのときが、子供から大人への階段をまさに一歩踏み出した瞬間だったのです。

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