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城代博

理想をカタチにするマンションリノベーションのプロ

城代博(じょうだいひろし)

工房住空間 建築デザイン株式会社

コラム

自然素材として使われる漆喰と珪藻土の違い

珪藻土

2017年9月27日

マンションのリノベーションなどで壁材として使用される漆喰と珪藻土。どちらも自然素材ということで、できるだけ化学物質を使わずに住まいをリノベーションしたいという方にとって人気の素材です。

しかし、漆喰と珪藻土は自然素材という共通点はあるものの、それ以外にどういった違いがあるのかをご存知でしょうか?

今回は漆喰と珪藻土、それぞれの特長についてご紹介します。

漆喰の成分とは?

漆喰は和漆喰と洋漆喰のふたつに大別でき、さらに和漆喰、洋漆喰の中でも地域などによって複数の種類が存在します。ただし成分は基本的にはどれも大きくは変わりません。

漆喰の主成分は、水酸化カルシウムと炭酸カルシウム(生石灰)です。製法は地域によってさまざまですが、海藻を炊いてのりを作り、麻すさ(麻の繊維)と、生石灰に塩を加えながら焼いた塩焼き消石灰を混合して作ったものを本漆喰と呼びます。

ほかにも、3か月以上発酵させた藁と塩焼き消生灰と水を混合し熟成させて作る土佐漆喰や、それよりも藁の混入量の多い琉球漆喰などが代表的な和漆喰です。

これに対し洋漆喰は、スペイン産の石灰を焼いた消石灰に大理石、無機の色粉、セルロースファイバーなどを混ぜ合わせて作られるスペイン漆喰、石灰に砂や石、無機質の色素などを混ぜて作られるフランス漆喰などがあります。

漆喰の特長

漆喰は古くから神社仏閣などの建物の壁や、瓦屋根に使用されてきた歴史ある自然素材です。

日本で最も古い漆喰は、今から4,000年前の縄文時代後期で、遺跡から漆喰が発掘されています。また世界で見るとさらに古く、1万2000年前のメソポタミア文明の遺跡から漆喰が発掘されています。それほどまでに、漆喰は古くから私たちの家を守ってきています。

漆喰が古くから使われる理由のひとつとして、劣化が少ないことが挙げられます。基本的に日射や経年での劣化がなく、仮に多少の色落ちなどがあったとしても、それさえも味となり、年を重ねるほどに味わい深くなっていきます。

また漆喰の原料である消石灰は強アルカリ性のため、防カビ効果があります。経年劣化が少なく、防カビ効果があることが、漆喰が古くから壁の素材として使われてきた大きな理由だと言えます。

ほかにもタバコや生ごみ、汗といった生活臭を分解する力、壁に含まれた水分を空気中に放出する性能があることから部屋の乾燥を防ぎ、風邪やインフルエンザの発症リスクを軽減する効果もあるといわれています。

珪藻土の成分とは?

珪藻土とは、800万~1000万年前の植物性プランクトンの一種である珪藻の化石からなる堆積物です。主成分はシリカ(二酸化珪素)で、ダイアトマイトとも呼ばれています。

漆喰は水を加えて練りこんでいくことで、壁に塗った後に自ら固まっていく性質がありますが、珪藻土はそれ単体で固まる性質はありません。
そのため固めるには接着剤が必須となります。珪藻土自体は天然素材ですが、それを固めるのに化学物質を使っているものもあります。

天然素材にこだわるのであれば、接着剤も天然素材を使ったものにすることをおすすめします。

珪藻土の特長

珪藻土も漆喰同様に多くの特長を持っています。その中でも特筆すべきはその調湿性能です。漆喰も調湿性能がありますが、珪藻土の方が高い調湿性能を持っています。

多孔質で無数の小さな穴が開いている珪藻土は、室内の余分な水分を吸い取ってくれます。また室内の湿度が40%を下回ると、今度は、貯めた水分を室内に放出し室内の湿度を常に適度に保ってくれます。

漆喰は白、もしくは乳白色が基本となり、それ以外の色を出すことは難しいとされています。これに対し珪藻土は、白を出すことは難しいものの、それ以外の色は出しやすく、カラーバリエーションがあることも特長のひとつです。部屋の雰囲気に合わせ、統一感を出すことも可能です。

耐火性に優れているのも珪藻土の特長のひとつです。珪藻土の融点は1200度以上となっており、火に強いことから七輪やコンロの多くは珪藻土で作られています。もちろん自然素材のため、万が一火災が発生した際に有害ガスなどが発生する可能性は低くなります。

また珪藻土は熱伝導率が低く、断熱性にも優れています。調湿性能が高いこともあいまって、冷暖房の使用を控えられることから、省エネ効果も期待できます。

このほかにも生活臭を吸収する消臭効果や、水や油汚れを、吸排出を繰り返すことで自ら汚れを消してしまう自浄効果など、珪藻土は壁の素材として多くの特長を持っています。

漆喰と珪藻土、どちらもそれぞれに壁材として優れた特長を持った素材です。どちらの方が優れているといったことは、使う人の好みや使う場所によっても変わってくるため、一概には言えません。

どちらを選ぶにしても、ものによってはそれぞれの特長を生かしきれていない製品もあります。そのため、選択に悩むことがあれば、専門家の意見を参考に間違いのない壁材選びをするようにしてください。

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