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コラム

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「クーリングオフについて」

2019年4月30日 公開 / 2020年1月16日更新

テーマ:法律相談/いろいろ

コラムカテゴリ:法律関連

2019/4/29(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「クーリングオフについて」

FMちゅーピー
Q: 今月は、テーマを設定せず、番組に寄せられた様々なご相談にお答えしています。
 今週も、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 特にテーマを持たせず、お悩みを募集したところ、複数の方から、同じような内容のメールが届きました。
 その中から、いくつかご紹介します。

 「江先生、私は現在、就職活動真っ最中の40代の主婦です。
 子どもがある程度大きくなったのを機に、働き口を探しています。
 しかし、どの企業も、パソコンが使えないと雇うのは難しいと言われ、なかなか就職先が決まりません。
 とりあえず、パソコン教室に通い始めましたが、受講料が結構高く、もっと気軽に通える教室に変わろうと、契約解除を伝えたら、中途解約になるのでと多額のキャンセル料を請求されました。
 クーリングオフを使って、契約を解除することはできないのでしょうか?」

というご質問。

 そしてこちらは…60代の男性から。

 「あるトレーナーに見て欲しいため、スポーツジムに通い始めたが、そのトレーナーの人気が高く、いつ連絡をしても予約が取れない。
 利用できないなら入会した意味がないので解約したいと申し出たら、規約にも書いてある通り、入会金は返金不可と言われた。
 クーリングオフを使うことはできないのだろうか」

という内容です。
 今回ご紹介しましたメールは、どちらも契約後の途中解約でトラブルとなり、クーリングオフを使って、解決したいようですが…この他にもクーリングオフという制度をもっと詳しく知りたいという内容のメールが届いています。
 江さん、今週は、クーリングオフについて、詳しく教えていただきたいと思います。

A: はい、お任せください!
 ではまず、クーリングオフとは…ということから説明しましょう。
 クーリングオフとは、民法上の法定解除の原因がなくても、無条件に契約を解除することができる制度をいいます。

Q: 契約は一度成立してしまうと、後で後悔して解約しようとしても相手の同意がなければこじれてしまいがちですよね。

A: そうですね。
 民法には詐欺や脅迫があった場合に意思表示を取り消すことができると規定されていて、契約を終わらせることはできますが、これらを立証するのは、実際には大変です。
 このような際に、クーリングオフの権利が認められていれば、理由に関係なく、解除ができるのでとても便利な制度であると言えます。

Q: そうですね。
 クーリングオフという言葉は、今や珍しくないですし、契約に関する殆どにあたりまえのようについていると思い込んでいましたが、そうではないのでしょうか?

A: クーリングオフは、特定商取引法という法律に規定されており、様々な取引を対象としていますが、対象によって条件が定められています。
 その他、クーリングオフ自体の対象外となる取引もありますので、注意が必要です。

Q: クーリングオフが適用されない契約もあるんですか?

A: はい。
 クーリングオフができる場合とできない場合の判断基準は、商品の販売方法や契約内容によって法律で定められています。
 ですから業者側の契約書にクーリングオフはできないと明記されていても、法律が優先されますので、法律上、クーリングオフが可能な取引であればクーリングオフはできる、逆に、法律にクーリングオフができる取引として定められていないければクーリングオフはできない、ということです。

Q: クーリングオフができるかできないかは、業者が決めるのではなく、法律の定めによって決まるということですね。

A: そうです。
 ここで先ほどのご相談にあった、パソコン教室にはクーリングオフの適用があります。
 ただし、月謝制はクーリングオフの対象外です。
 他方、スポーツジムの案件ですが、原則としてスポーツジム等の契約は、クーリングオフできないことになっています。

Q: えっ、スポーツジムの契約は、クーリングオフが使えないのですか?

A: キャッチセールスではなく、自らスポーツジムの店舗にて交わした契約はクーリングオフ制度が設けられていません。
 このため、スポーツジムの他、フィットネスクラブや体操教室、ヨガ教室などに関する解約における相談件数は、年々増加傾向にあります。

Q: これはビックリですね。
 クーリングオフがあるだろうと、思い込んで気軽に契約をしてしまう…なんてことは絶対にしてはいけませんね。

A: そうです。
 全てのことに於いて、契約をする際には、面倒だと思わずに契約書面や規約を必ず読むこと。
 内容を確認してから契約をするように心がけてください。

Q: これはスポーツジムだけでなく、契約をする際に思い出せるよう、日ごろから心に留めておかなければいけませんね。
 とても参考になりました。

A: ちなみに、クーリングオフが可能である取引だったとしても、クーリングオフに応じて返金をするかどうかは、業者側の判断に左右される場合もあります。
 ですから、契約は慎重に行うこと、万が一のことも考えて、返品や中途解約についても確認をする癖をつけておくといいかもしれませんね。

Q: クーリングオフという言葉は、私たちの消費行動の中に今や自然と溶け込んでいますが、契約には十分気を付けなければいけませんね。

A: それと、クーリングオフの手続きは、気分的にもストレスを抱えそうなイメージがありますが、意外にも簡単です。
 あまり先入観を抱かないようにしてもらいたいと思います。

Q: クーリングオフ自体が、消費者を守ることのできる制度なわけですからね。
 ただ、やはり気分の良い手続ではないと思いますので、契約は慎重に行いましょう。
 そして、契約後、トラブルに発展しそうな場合は、早めに弁護士に相談するという選択肢も持っておきたいですね。
 今回メールを送ってくださった方も、是非、相談に行かれてみてはいかがでしょうか?
 現在、山下江法律事務所は、交通事故、相続・遺言、借金・過払いについては、初回相談無料、その他は30分5000円(+消費税)にて相談を受け付けております。
 ここで相談予約のフリーダイヤルをお伝えしておきましょう。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家をさがせるウェブサイト「マイベストプロ」でもご覧いただけます。
 今日は、「クーリングオフについて」教えていただきました。
 江さん、今日はありがとうございました。


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