マイベストプロ広島
  1. 広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「借金の相続を避けたい」
山下江

「相続」と「企業法務」を得意とする法律のプロ

山下江(やましたこう)

山下江法律事務所

お電話での
お問い合わせ
0120-7834-09

コラム

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「借金の相続を避けたい」

2019年2月26日 公開 / 2019年6月14日更新

テーマ:法律相談/相続・遺言

2019/2/18(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「遺言では自分の取り分がない」

相続放棄 相談 広島 弁護士

借金の相続を避けたい

Q: 今月は、「相続・遺言」をテーマに番組に寄せられました、ご相談について、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は、34歳の男性からいただいたメールに答えていただきます。

 「先日、テレビを見ていたら、江さんという弁護士が主役のドラマをやっていて、驚きました。
 江弁護士、ますます有名になりますね。
 今回は私の長年の心配事を相談させていただきます。
 僕の父親は、私が3歳の時に母と私を置いて家を出ました。
 その後、母とは離婚、僕は母と2人きりで助け合いながら生活してきました。
 父親は事業をしていて、風の便りで聞く度に、時代の変化と共に、事業がうまくいっていないこともあれば、とても順調な時もあったりと、大きな波を描いているようです。
 私は父親のことを殆ど覚えておらず、ただ、私と母とを捨てたひどい大人…という印象を今でも持っています。
 私は父親を許せないのです。
 ですから、父親が死んだら、その遺産をしっかり受け取り、母に託したいと思っています。
 ただ、事業をしている以上、負債もあるかもしれないと思い始めました。
 捨てられた上、借金まで負うことになるのはごめんです。
 借金があった場合、相続を拒否することはできるのでしょうか?」

というご相談です。

A: なるほど…。
 相続はするつもりがあるけれど、負債があった場合には、その負債の相続については放棄したい。というわけですね。

Q: ちょっと、虫のいい話のようにも聞こえますが、これまでの経緯を考えると、そうおっしゃりたくなるのも、わからないではないですね。

A: そうですね。
 気持ちはわかります。
 相談者は父親と別れてはいますが、法定相続人であることには変わりありません。
 ですから、父親の相続を受けることができますが、その遺産のうち、借金、要するに負の財産があった場合には、それをも相続することになります。
 そして、借金についての相続放棄することはできますが、プラス資産は相続して、借金のみ相続放棄することはできません。

Q: 江さん、相続放棄について、今一度簡単に教えていただけますか?

A: あっ、そうですね。
 民法は、相続が発生した場合に、相続をするか否かについて、相続人に3つの選択肢を与えています。
 まずは、相続財産を負債も含めて全面的に相続する。
 これを「単純相続」といいます。
 次に、相続した資産の範囲内で債務などの責任を負うという「限定承認」。
 そして3つ目に、相続財産の相続を全面的に拒否する「相続放棄」です。
 相続人は、これらのどれかを選ぶ必要があります。

Q: これらを選ぶにも、期限があったように思いますが…

A: はい、相続人は相続が開始したことを知った時から3ヶ月以内に、3つのうち、どれを選ぶかを決めなければなりません。
 そのうち、借金…いわゆる負の財産の相続を回避するためには「相続放棄」を選択するしかありません。
 ただこれは、父親の資産を譲り受けない代わりに、借金なども一切引き継がないという手続きをするわけですから、プラスの財産についても放棄するということになります。

Q: 借金があった場合には、相続放棄という手段で、負の財産の相続を回避することはできるが、同時にプラスの財産も相続を放棄することになるわけですね。
 よくわかりました。
 ただ江さん、この方は既に父親とは離れて暮らしていますから、相続が開始されたことを確実に知ることができない可能性もありますね。
 この場合、どうすればいいのでしょうか?

A: 今述べた3つの手続きですが、相続人が相続開始を知った時から3か月以内ですから、問題ありません。
 そして、相続放棄の手続きについても、裁判所は、相続人が被相続人の借金の存在を知った時から「3ヶ月以内」というように、解釈すべきと判断をしていますので、プラス資産について相続していなければ、借金があることを知った時から迅速に手続きを開始すれば大丈夫の可能性が高いです。

Q: 相続放棄手続きは、相続開始を知った時からでなく、相続の中に負の相続があることを知った時から3ヶ月…ということですね。
 籍を抜いてしまっていると、今、どのように暮らしているか、元気なのか、他に相続人がいないのか…など、知りえないことがたくさんあるはずです。
 いざ相続が開始されたと聞かされても、どうしたら良いのか、途方に暮れそうですね。
 世の中、離婚の数も年々増えているわけですから、このように血縁関係はあるが、現在どうしているのかわからない…というケースは多いでしょうね。
 みなさん、どうやって相続の開始を知っているのでしょうかね?

A: ケースバイケースですね。
 いったん夫婦になれば、離婚してもどこかで、お互いの共通の関係者がいるわけで、離婚した相手方の死亡の情報が入ってくるようです。
 父の生死を知りたければ、戸籍を辿っていって、父の現在の戸籍と生死を知ることもできます。
 時々父の戸籍を取り寄せるようにしたらと思います。

Q: …なるほど、相続をするにも、放棄するにも、期限があることをきちんと知っておいて、その期限内に手続きをしておかなければ、あとあと、大変なことになるかもしれませんね。
 相続は誰もが携わるものです。
 事前に知っておくと役立つこともたくさんありそうですね。

A: はい。
 相続に関しては、今からやっておいても早くない、また、今の内にやっておいた方がいいことなど、実はたくさんあります。
 知識をつけておくのもその一つ。いずれは関わることになるものですから。
 山下江法律事務所は、今回の相続法の大改正に対応して、以前発刊した「相続・遺言のポイント50」を改訂し「相続・遺言のポイント55」を2月15日に発刊しました。
 そして、3月11日月曜日18時30分から広島弁護士会館にて、出版記念講演会を行います。
 私が「実際にあった相続の怖いお話」と題し、また、当事務所の相続チームリーダーの加藤泰弁護士が「相続法大改正の内容について」と題して話します。
 お時間のある方はぜひご参加いただければと思います。

Q: 出版おめでとうございます。
 記念講演会には私も参加したいなと思っています。

A: また、来月3月の9日・10日に、広島市南区にあります
 産業会館で「終活博覧会」という大きなイベントが開催されます。
 山下江法律事務所は、そのイベントにも協賛しており、当日は、相続に関する相談や相続に関するご提案など、会場内で実施する予定ですので、是非、ご来場いただきたいと思います。

Q: これは、いい機会ですね。
 是非、足を運んでいただきたいです。
 もちろん山下江法律事務所では、常時、個人の相談は初回無料でお受けいたしております。
 ここで相談予約のフリーダイヤルをお伝えしておきましょう。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家をさがせるウェブサイト「マイベストプロ」でもご覧いただけます。
 今日は、「借金の相続を避けたい」というご相談に答えていただきました。
 江さん、今日はありがとうございました。


■山下江法律事務所HP 相続放棄の問題

■バックナンバー(相続)
「遺言では自分の取り分がない」 2019/2/18OA
「遺言は作成した方がいい?」 2019/2/11OA
「相続法改正で遺言が書きやすくなった?」 2019/2/4OA
「改正された相続法の内容は?」 2018/8/27OA
「生前に相続放棄をしておきたい」 2018/8/20OA
「遺言書を書いたと聞いていたのですが・・・」 2018/8/13OA
「遺産分割でもめている」  2018/8/6OA
「遺言書の内容に納得がいかない」  2018/4/30OA
「遺言書の書き方を教えて欲しい」  2018/4/23OA
「相続アドバイザーの活用法」  2018/4/16OA
「4月21日イオンモールで相続無料相談会」  2018/4/9OA
「遺言があればトラブルにならなかった例」  2018/4/2OA
「家族信託制度について教えて」  2017/12/26OA
「遺産分割で兄ともめている」  2017/12/18OA
「発見された3通の遺言書の効力は」  2017/12/11OA
「父死亡1年後に借金の相続放棄はできるか」  2017/12/4OA
「相続税が心配」  2017/9/25OA
「そろそろ遺言を書こうと思っていますが…」  2017/9/18OA
「エンディングノートって何ですか?」  2017/9/11OA
「遺留分の計算の仕方を教えて」  2017/9/4OA
「遺産分割の手続きを教えてください」  2016/6/27OA
「死亡した父に借金があることが判明」  2016/6/20OA
「未成年の子がいる人は遺言書を作るべき?」  2016/6/13OA
「相続・遺言の本を出版されたとか・・」  2016/6/6OA
「遺言に代わる家族信託とは」  2015/12/21OA
「母の遺言では私には何も無かったのですが」  2015/12/14OA
「一般社団法人はなまる相続ができたと聞いたが」  2015/12/7OA
「成年後見制度について」  2015/8/11OA
「遺言作成上のアドバイス」  2015/6/29OA
「借金も相続されるって本当ですか?」  2015/6/22OA
「内縁の妻に家を残してやりたい…」  2015/6/15OA
「遺言書を書くべきでしょうか」  2015/6/8OA
「夫の死後に隠し子がいることが判明」  2015/6/1OA
「遺言は詐害行為とならないか?」  2014/12/8OA
「相続チームがあると聞いたのですが」  2014/12/8OA
「未成年者の後見人はどのように決める?」  2014/9/8OA 
「相続アドバイザー活躍中」  2014/3/31OA 
「遺産分割で揉めています。」  2014/3/24OA 
「亡き父の遺言によると自分の取り分がないが?」  2014/3/17OA 
「遺言書を発見したのですが・・・。」 2014/3/10OA 
「兄弟姉妹の孫は相続人になりますか?」  2013/3/3OA 
「遺言書通り分けないといけない?」  2013/11/11OA 
「ママが巻き込まれる相続トラブル」  2013/5/27OA 
「資産と借金・・・相続を迷っている」 2013/5/20OA 
「父親に買って貰ったマンションの相続」 2013/5/13OA 
「遺言書のつくり方について」 2013/5/6OA 
「姉が認知症の親の金を勝手に使う」 2013/1/21OA 
「エンディングノートについて」 2012/11/26OA 
「遺言の内容を変更したい」 2012/11/19OA 
「株式を相続したのですが…」 2012/11/12OA 
「未成年者への相続」 2012/11/5OA 
「紙切れに書かれた遺言書」 2012/4/30OA 
「生命保険金は遺産分割の対象となりますか?」 2012/4/23OA 
「どこの家庭でも起こりうる相続問題」 2012/4/16OA 
「相続アドバイザーって何?」 2012/4/9OA 
「初めての相続~流れの説明~」 2012/4/2OA 
「胎児は相続できますか?」 2011/10/31OA 
「遺留分を放棄させることは可能?」 2011/10/24OA 
「弟から遺留分の請求が…」 2011/10/17OA 
「死亡した父の借金取り立てが来た」 2011/10/10OA  
「夫が別の女性との間でつくった子に相続させたくないが…」 2011/10/3OA
「子どもがいない夫婦の相続はどうなるの?」 2011/4/25OA 
「放蕩息子に相続させたくない」 2011/4/18OA 
「家業手伝いと療養看護…相続はどうなる」 2011/4/11OA 
「内縁の妻は相続できる?」 2011/4/4OA

この記事を書いたプロ

山下江

「相続」と「企業法務」を得意とする法律のプロ

山下江(山下江法律事務所)

Share
関連するコラム

山下江プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
0120-7834-09

 

・法律相談は完全予約制で行っております。
・原則、弁護士との面談形式でご相談に対応しております。

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

山下江

山下江法律事務所

担当山下江(やましたこう)

地図・アクセス