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  1. 広島の弁護士・江さんの「遺言は作成した方がいい?」ほか
山下江

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山下江(やましたこう)

山下江法律事務所

コラム

広島の弁護士・江さんの「遺言は作成した方がいい?」ほか

2019年2月12日 公開 / 2019年2月22日更新

テーマ:法律相談

2019/2/11(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「遺言は作成した方がいい?」

遺言書作成 広島 弁護士

遺言は作成した方がいい?

Q: 今月は、「相続・遺言」をテーマに番組に寄せられました、ご相談について、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 40歳女性の方からこのようなメールが来ています。
 「先日、20年ぶりに同窓会が開かれ、懐かしい友達と再会しました。
 子育て真っ最中、働き盛りの年代…見違えた人もいれば、変わりない人も。
 しかし、中には、既に他界している友人もいて驚きました。
 それをきっかけに将来のことについてもたくさん話しました。
 そこで話題に上がったのが、遺言書についてです。
 夫婦仲もいいし、相手の両親とも仲がいいから、遺言書は必要ない。財産が少ないから必要ない。という意見が多い中、何が何でも遺言書は書いておくべきという意見も。
 皆それぞれ、理由があっての意見なのでしょう。
 いろんな考え方があるなぁと思って聞いたのですが、本来、遺言書は残しておくべきなのか?
 それとも揉めるほど財産がないのなら書く必要はないのか?
 知りたくなりました。
 弁護士の立場でアドバイスをいただけると嬉しいです。
 是非今後の参考にしたいと思います。」

という内容のメールです。
 江さん、これはどんな人でも知っておくべきことですね。

A: そうですね。
 とても良いご質問です。

Q: では、早速教えてください。
 ずばり、遺言書は書いた方がよいか、書かなくてもよいか…さぁ、どっち?

A: もちろん!書くべき!残すべきです!

Q: そうでしたね~。
 これまでも番組の中で、遺言書の大切さをお話してきましたからね。

A: そうですね。
 メールにあったように夫婦仲が良かろうと、両親との関係がうまくいってようと、揉めるほど財産がなかろうと、どんな場合でも遺言書は書いておくことをお勧めします。

Q: どうして、遺言書を書くべきなのでしょう?

A: 遺言書があれば、相続の際、スムーズに協議できることが殆どですし、相続人同志のトラブルに発展することも少ないのです。
 遺言書さえあれば、こんなに揉めることはなかったのに…というケースを私自身もたくさんみてきましたから。

Q: なるほど、重みがありますね。
 しかし江さん、法的効果を発生させるための遺言を残さないといけませんよね。
 遺言書を書いたからそれでいい、というわけではなかったはずです。

A: そうです。
 法的効力を発揮する遺言書を作成することが大切です。
 先に、遺言書の作り方をお話しておきましょうかね。
 まず、普通方式の遺言書には3種類の遺言書があります。
 はい、丸子さん…

Q: はい!
 自分で書いて作る「自筆証書遺言」、公証人に作成してもらう「公正証書遺言」、もう一つ「秘密証書遺言」ですよね。
 でも秘密証書遺言は、あまり利用されないものでしたね。

A: すばらしい!その通りです。
 では、最初に出た「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」について説明しましょう。
 まず、「自筆証書遺言」は全文をご自分で書き、日付と氏名の署名、これに押印があれば有効な遺言書となります。

Q: 特別な費用もかからず証人も必要ないので、自分の都合で作成したり、内容を書き換えるなど、自由に、比較的簡単に作成できる遺言書といえますね。

A: はい、自分の意志で作成できるので、最も簡易なものである反面、紛失したり、読めなかったり、見つけられなかったり…というデメリットもあります。
 さらに、家庭裁判所で検認する必要があります。

Q: 江さんが最もお勧めする遺言書は「公正証書遺言」でしたね。

A: はい、最も確実であるとされる遺言書です。
 「公正証書遺言」は、自分で書くものではなく、作成の時点から公証人などの専門家が関与するものです。
 形式の不備等で無効になる心配もなく、遺言書の内容に関してもアドバイスをしてもらえるので、後々、相続が実行される際にも、手続きがしやすいという利点があります。

Q: しかも、遺言書は公証人役場に保管されるので、無くなったり、書き換えられたりする危険もなく、安心できるものでしたね。

A: さらには、相続の際にも裁判所の検認の手続きは不要ですので、相続人にとっても、負担が少なくてすみます。
 このように、「公正証書遺言」は、確実な遺言書ですが、作成するのに費用がかかったり、内容を作成する際に証人を二人必要とするなど、多少の手間はかかることを知っておいてください。

Q: 遺言書は書いておいた方がいい。という判断で、話を進めてきましたが、どうしても書かなくてはいけない!というものではありません。
 ただ、間違いなく書いておかなければならない!という例がありましたら、江先生、この機会に教えておいてください。

A: そうですね…例えばですが、「結婚をしているが子どもがいない」というご夫婦、「主な財産が自宅しかない」「事業を営んでいる」「血縁関係のない子どもにあげたい」「相続人がひとりもいない」そして「再婚をしている」という方は、是非、遺言書を書いておかれることをお勧めします。

Q: 書き方がわからなかったり、どう書いていいのかわからないという方は、弁護士に相談してもいいのでしょうか?

A: もちろんです。
 ぜひご相談にいらしてください。
 ところで、山下江法律事務所は、今回の相続法の大改正に対応して、以前発刊した「相続・遺言のポイント50」を改訂し「相続・遺言のポイント55」を2月15日に発刊します。
 先週の放送でも述べましたが、改正により、自筆証書遺言の要件が緩和されました。
 また、遺言書保管所の制度もできますので、自筆証書遺言が多くなる可能性があります。
 そして、3月11日月曜日18時30分から広島弁護士会館にて、出版記念講演会を行います。
 私が「実際にあった相続の怖いお話」と題し、また、当事務所の相続チームリーダーの加藤泰弁護士が「相続法大改正の内容について」と題して話します。
 お時間のある方はぜひご参加いただければと思います。

Q: 出版おめでとうございます。
 記念講演会にはぜひ参加したいですね。
 山下江法律事務所では、個人の相談については、初回無料相談を実施中とのことですから、是非、ご利用ください。
 ここで山下江法律事務所の相談予約のフリーダイヤルをお伝えしておきましょう。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家をさがせるウェブサイト「マイベストプロ」でもご覧いただけます。
 今日は、「遺言書は書いた方がいい?」というご質問に答えていただきました。
 江さん、今日はありがとうございました。


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