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コラム

弁護士コラムvol.193 「ネットオークションで購入したチケットが使えない」 小林 幹大

2019年1月25日 公開 / 2019年2月22日更新

テーマ:弁護士コラム/いろいろ

ネットオークションで購入したチケットが使えない


山下江法律事務所 弁護士 小林幹大
 自分の応援しているアーティストのコンサートチケットをネットオークションで買ったが、当日会場に入場しようとしたら、転売されたチケットであることを理由に入場を拒否された。
 このような場合、買った側としてはどういった対処が考えられるのでしょうか。
 まず、自分はチケットを持っているのだから、入場させるように主張することが考えられます。 しかし、これは難しいでしょう。コンサートを運営する側が転売されたチケットでは入場させないといっている以上、強引に入場しようとすれば、犯罪ということになってしまう可能性もあります。
 次に、入場できなかったとして、チケットの購入代金を返してもらう事はできるでしょうか。
 これに関して、入場拒否をするくらい厳しく管理している会社の発行したチケットには、転売されたチケットは無効であることが明確に記載されているでしょうから、運営会社に返金を求める事は難しいでしょう。
 では、チケットをネットオークションで売った売主についてはどうでしょうか。
 これは、その売主と、どのような契約をしたのかということから考えることになるでしょう。
 コンサートチケットといっても、チケットさえ持っていれば誰でも入場できるものから、本人以外は入れないものまでさまざまです。もし売主が券面に載っている名前の人しか入場できないと分かっていながら、そのことを隠して、あるいは十分説明せずに売った場合には、売主は、売買の目的を達成できない(入場できない)物を売った事になり、チケット代金と、場合によっては交通費や宿泊費が請求できる場合もあるでしょう。
 しかし逆に、券面に記載されている以外の人は入場できない物だと十分に分かった上で購入したという場合には、入場できなかったというリスクを買う側で引き受けた上で買ったと考えられますから、売った人に代金の返金を請求する事はできないでしょう。
 実際には、この辺りが明確でないことが多いでしょうから、さまざまな事情からどちらが入場できなかった場合のリスクを負うのかを判断していくことになります。このようなトラブルも、山下江法律事務所へご相談ください。


 執筆者:山下江法律事務所 東広島支部長 弁護士 小林 幹大  (広島弁護士会所属)

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