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山下江(やましたこう)

山下江法律事務所

コラム

広島の弁護士・江さんの何でも法律相談「家を残せる借金整理法を教えて」

法律相談

2018年6月12日 / 2018年8月21日更新

2018/6/11(月)13:30~FMちゅーピー(76.6MHz)
「なやみよまるく~江さんの何でも法律相談」での、
OA内容をお届けします。(※内容を要約しております)
今回のテーマは、
「家を残せる借金整理法を教えて」



家を残せる借金整理法を教えて

Q: 今月は、「借金・過払い」をテーマに、番組に寄せられましたご相談について、法律の専門家であるお立場からお答えをいただきます。
 江さん、今日も、よろしくお願いします。

A: はい、よろしくお願いします。

Q: 今日は54歳の男性からメールをいただきました。
 早速紹介します。

 「先月の番組で、奥さんの浪費癖に困り果て、離婚をしたいという相談がありましたね。
 実は私の妻も浪費がひどく、先月の相談者同様、毎月のカード利用は限度額を超え、既に借金を抱えている状態です。
 そんな中、先日、又新たなキャッシング会社から取りたてがあり、負債が膨らむという、もはや事件がありました。
 私も妻の借金を返済するために、消費者金融から借り入れをしており、その返済も困難になってきました。本当に借金地獄です。
 ただ、私は妻と離婚はしたくないのです。
 それは、子どもの願いでもあり、お金についてはいかがなものか…と思うこともありますが、母親としては、子どもにはとても優しく、親身になって子育てをしている姿も見られるからです。
 ただ、毎月の返済がままならない状況にどこでピリオドを打てるのか…先が思いやられます。
 手元に残っているのは10年前に購入したマンションのみ。
 しかしこのマンションも、まだローンが1000万円ほど残っています。
 最後は、このマンションを売って…という方法しかないのかもしれませんが、この家には大切な思い出がたくさん詰まっているので、できれば手放したいないというのが本音です。
 このままこの家に住みながら借金整理をする方法がないものでしょうか?」

というメールです。
 借金を抱えてまで、家庭を守ろうとされている優しいだんな様からのお悩み…なんとか解決して差し上げたいですね。

A: そうですね…なんとか…良いアドバイスができれば…。
 まず、このメールで気になるのが、新たなキャッシング会社からの取りたてがあったという点です。

Q: キャッシングについて何とかできないかということですね。

A: そういうことです。
 まずは、キャッシングで借り入れたものをなんとかしないといけませんね。
 当番組でも再々お話ししていますが、消費者金融からの借入れ残に関しては、高い利息を利息制限法で引き直すことにより借金総額と月々の返済金額を軽減することが可能です。

Q: 以前から積み重なっているであろう借入れに対して、今一度整理をしてみることが必要ということですね。

A: はい。
 まずは、これまで借り入れた消費者ローンを全て見直し、任意整理をすることから始められるといいですね。
 整理の方法がわからない場合は、私たち弁護士にご相談いただくと良いかと思います。

Q: そうですね。
 同じ消費者ローンでも、借入れの時期によっては利息のグレーゾーンが発生していて、思わぬ高い利息を払っていたという事実がありますから、もしかしたら、その部分だけでも、払いすぎた利息が返ってきたり、返済額が減少したりということが期待できるかもしれませんね。

A: そういうことです。
 まずは、これまで借り入れた金額やどこから借り入れたのか、いつ頃借り入れたものなのかを全て洗い出して任意整理をしてください。

Q: でも、思うような任意整理ができなかったら…さぁ、どうしましょう。

A: そうなると…自己破産、個人再生手続きといった方向に向かうしかないでしょうね。

Q: 自己破産ですか…そうすると、唯一持っている財産である不動産、今回のご相談ですとマンションをも手放さなければいけないということに…

A: なりますね。
 自己破産の場合、家を手放さざるを得なくなるのは、原則です。
 ようするに、家に抵当権をつけている銀行は、家を競売し、その代金から債権回収をします。
 そして家は、競落した人の物になります。

Q: 今回の相談者は、マンションを手放したくないと言っています。
 思い出の詰まったマンションです。
 なんとかならないのでしょうか?

A: メールの内容からすると、相談者は、このマンションに家族共々住み続けたいということですよね?
 出て行きたくないと。

Q: そうです。

A: でしたら、家の所有権は他の人に移っても、住み続けることができる場合もありますので、ご紹介しましょう。
 例えば、現在住まれているマンションを、相談者の家族や親戚に買ってもらうのです。

Q: 競売ではなく?ですか?

A: 競売となると、一般的には任意売買と比較すると、不動産価格は2~3割くらいは下落するのが通常のようです。
 銀行はなるべく多くのローンを回収しようとします。
 ですから、競売にかけるより、任意で買い手が出た場合、任意売買に応じてくれることがあるんです。
 ですから、誰か、お願いできる家族や親戚に事情を説明し、競売で予想される競落金額よりも高い価格で買い取ってもらう。ということができれば、銀行も、これを了解する可能性はあります。

Q: なるほど…すると、家族や親戚にお願いして理解を得られれば、所有者名義こそ
 変わってしまいますが、相談者家族は、このままマンションに住み続けることができるかもしれませんね。

A: ちなみに、相談者は破産手続きを行うことにより、残ったローンは免責を得ることになります。

Q: どなたか買い取ってくれる人が周りにいればいいですね。
 そうは言っても、高い買物です。
 もし、誰も買ってくれる人がいなかったら…どうなるのでしょう?

A: そうなると、個人民事再生手続きをとるしかないでしょうかね。
 住宅ローンの以外の負債が5000万円以内で、定期的な収入があり、再生計画を立てることができれば、個人再生手続きが可能となります。

Q: 個人再生手続きを選択した場合は、ローンの免責は得られないということ…で…しょう…か?

A: その通りです。
 個人再生手続きでは、原則として、申立て人の可処分所得の2年分を3年間かけて支払うことが必要となります。
 可処分所得とは、手取り収入額から生活に必要な最低限度の費用を差し引いた金額のことで、最高裁判所が作成した「可処分所得額算出シート」に税金の額や生活費などを記載していけば、金額が出ます。

Q: なるほど…方法は、いくつかあるようですね。
 しかしやはり、まずは弁護士など、法の専門家に相談することがベストだと思います!
 それではここで、山下江法律事務所相談予約のフリーダイヤルをお伝えしておきましょう。
 山下江法律事務所フリーダイヤルは0120-7834-09 0120-7834-09 
 この番組名と同じ「なやみよまるく」と覚えてください。
 また、今日の番組の内容は、まちの専門家をさがせるウェブサイト「マイベストプロ」でもご覧いただけます。
 今日は、「家を残せる借金整理法を教えて」というお悩みに、答えていただきました。


■次回のテーマ 
「浪費での借金は自己破産できない?」について
2018/6/18 13:30~13:40 FMちゅーピー(76.6MHz)

「借金・過払いでお悩みの方へ」

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