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  1. 弁護士コラムvol.172 「殴られた!!怪我をした!!損害賠償請求だ!!その法的根拠は??」
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弁護士法人山下江法律事務所

コラム

弁護士コラムvol.172 「殴られた!!怪我をした!!損害賠償請求だ!!その法的根拠は??」

2018年3月23日 公開 / 2020年8月6日更新

テーマ:弁護士コラム/いろいろ

コラムカテゴリ:法律関連

コラムキーワード: 損害賠償請求 金額

殴られた!!怪我をした!!損害賠償請求だ!!・・・その法的根拠は???


山下江法律事務所 弁護士 笠原輔
 通常、他人から殴られて怪我をした場合、相手方に対して損害賠償請求をすることができます。では、請求できる法的根拠は何でしょうか?「請求できるのが常識。何めんどくさいこと言ってるんだ。これだから弁護士は・・・。」と思われるかもしれません。確かに、単に道義的な責任を問題にすれば済む場面であれば、法的根拠まで気にする必要はありません。しかし、法的な責任を問うのであれば、法的根拠が必要です。裁判で請求が認められるためには、法的根拠を明らかにして、請求が認められるための要件を満たしていることを主張立証する必要があります。「認められるのが当たり前だろ!!」と言っているだけでは、裁判で請求は認められません。

 通常、他人から殴られて怪我をしたことを理由に、相手方に対して損害賠償請求をする場合、法的な根拠としては、不法行為による損害賠償請求の根拠条文である民法709条を使います。

 民法709条
   故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

 不法行為による損害賠償請求が認められるための要件としては、①権利または法律上保護される利益が侵害されたこと、②相手方に故意または過失があること、③損害が発生したこと、④相手方の行為と損害との間に因果関係があること、を主張立証する必要があります。他人から殴られて怪我をした場合であれば、例えば、①相手方に殴られたこと(身体に対する侵害)、②相手方が故意に殴ったこと、③怪我をして治療費を支払わなければならなくなった等の損害が発生したこと、④相手方に殴られたことによって怪我が発生したこと、を主張立証することになります。どのような場合に各要件を満たすのかについては細かい論点もありますし、相手方の反論によっては、さらに他の事項についても別途主張立証が必要になる場合もあります。

 道義的には認められるのが当然のように思われる請求であっても、裁判において、法的根拠を示して、請求が認められるための法的な要件を漏らすことなく主張立証するのは、容易ではない場合もあります。相手方の法的責任を追及したいとき、法的な責任を負うのかどうか知りたいとき等、困ったときは弁護士にご相談下さい。


 執筆者:山下江法律事務所 弁護士 笠原 輔   (広島弁護士会所属)

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