マイベストプロ広島
  1. 弁護士コラムvol.154「相続放棄はいつでもできるか?」 柴橋 修
山下江

「相続」と「企業法務」を得意とする法律のプロ

山下江(やましたこう)

山下江法律事務所

お電話での
お問い合わせ
0120-7834-09

コラム

弁護士コラムvol.154「相続放棄はいつでもできるか?」 柴橋 修

2017年7月7日 公開 / 2019年8月22日更新

テーマ:弁護士コラム/相続・遺言

相続放棄はいつでもできるか?


山下江法律事務所 弁護士 柴橋修
 例えば,親が亡くなり,自分が相続人になっているが,被相続人である親に多額の借金がある場合,どうすればいいでしょうか?
 このような場合,相続放棄という手続きをすれば,相続人ではなかったことになり,債務を免れることができます。
 ただ,この相続放棄は,家庭裁判所に対して申述し,受理されてはじめて効果が生じるので,注意が必要です。
 また,相続放棄は相続の開始を知ったときから3か月以内にしなければなりません。これを「熟慮期間」といいいます。
 では,先ほどのケースで,親が亡くなったときは債務はないと思っていたが,1年ほど経ってから被相続人である親に多額の借金があることが分かった場合はどうでしょうか?
 被相続人が亡くなってから1年経過しているので,熟慮期間はもう過ぎているといえます。しかし,相続人としては,はじめから被相続人に多額の債務があることが分かっていたら,その時点で相続を放棄していたはずなので,この場合も相続放棄を認めてほしいところです。
 この点,最高裁昭和59年4月27日判決は,被相続人に相続財産が全く存在しないと信じ,かつそのように信じることに相当の理由がある場合,熟慮期間については相続財産の存在を知った時から起算することが相当と述べました。
 このように,熟慮期間による制限には例外が認められているため,本件でも相続放棄が認められる可能性はあります。ただし,あくまで例外ですから,例外に当たる事情が認められることをきちんと裁判所に説明する必要があります。
 この相続放棄の手続きについても,弁護士が代理人として行うことができます。上記のように相続開始から3か月が経過してしまってお悩みであれば,当事務所までご相談ください。


 執筆者:山下江法律事務所 弁護士 柴橋 修   (広島弁護士会所属)

弁護士 柴橋修のプロフィール

■山下江法律事務所HP「相続でお悩みの方へ」

■弁護士コラムバックナンバー【相続・遺言】
・vol.153 「未成年者の不法行為と親の責任」 副代表/田中 伸 2017/6/9
・vol.151 『最近「終活」ってよく聞くけど必要?』 岡 篤志 2017/5/26
・vol.149 「相続放棄をすれば何も心配いらないの??」 宮部明典 2017/4/28
・vol.147 「法定相続情報証明制度が始まります」 青山慶子 2017/3/31
・vol.145 「預金債権と相続」 松浦亮介 2017/3/3
・vol.137 「続・相続における預金の取扱いについて」 宮部明典 2016/11/11
・vol.135 「共有物の分割」 青山慶子 2016/10/14
・vol.132 「遺言と遺留分」 加藤泰 2016/9/2
・vol.128 「遺言能力はどのように判断されるのか」 加藤泰 2016/7/8
・vol.127 「墓などの祭祀財産は一般の相続財産とは異なるルールで承継されます。」 笠原輔 2016/6/24
・vol.126 「遺産分割協議の解除と負担付遺贈」 山口卓 2016/6/10
・vol.125 「遺言書を見つけたら」 稲垣洋之 2016/5/27
・vol.122 「相続における預金の取扱いについて」 宮部明典 2016/4/1
・vol.117 「遺言書を作る理由」 松浦亮介 2016/1/22
・vol.113 「夫が亡くなりました。同居している義母に出て行ってもらうことはできますか?」 加藤泰 2015/11/27
・vol.103 「嫡出推定と法律上の父子関係」 松浦亮介 2015/7/10
・vol.99 「未成年の子どもがいる方は遺言を書こう」 加藤泰 2015/5/15
・vol.96 「相続人がいない人の遺産はどうなるの?」 稲垣洋之 2015/4/3
・vol.93 「遺産分割協議と行方不明者」 青山慶子 2015/2/20
・vol.92 「亡くなった親の介護をしていた相続人は通常より多くの遺産を取得することが出来るのか」 久井春樹 2015/2/6
・vol.89 「相続税制の改正」 松浦亮介 2014/12/26
・vol.83 「遺言無効確認訴訟」 山口卓 2014/10/3
・vol.78 「成年後見制度とは何ですか?」 新名内沙織 2014/7/18
・vol.71 「これからの信託」 加藤泰 2014/4/4
・vol.70 「将来認知症等になった場合に備える任意後見契約」 笠原輔 2014/3/20 
・vol.66 「エンディングノート」 副所長 田中 伸  2014/1/24
・vol.59 「非嫡出子の相続分」 城 昌志 2013/9/27 
・vol.58 「嫡出でない子」 齋村美由紀 2013/9/13
・vol.52 「相続(その4)」 副所長 田中伸 2013.6.21
・vol.46 「相続でトラブルになりやすいケースについて」 蔦尾健太郎 2013.3.22
・vol.43 「ペットに財産を残せるか」 山本淳哲 2013.2.8 
・vol.41 「身近な人の判断能力に衰えを感じたら」 片島由賀 2013.1.11
・vol.38 「遺産分割の対象となる財産の範囲」 山口卓 2012.11.22
・vol.35 「相続(その3)」 副所長 田中伸 2012.10.12 
・vol.28 「遺産相続でもめた場合には」 城昌志 2012.7.6 
・vol.26 「遺言書の方式」 山本淳哲 2012.6.8 
・vol.19 「成年後見制度について」 山口卓 2012.3.2
・vol.16 「相続(その2)」 副所長 田中伸 2012.1.20
・vol.9 「遺産相続でもめないために」 齋村美由紀 2011.10.7
・vol.1 「相続」 副所長 田中伸 2011.6.17
 
弁護士コラム一覧

この記事を書いたプロ

山下江

「相続」と「企業法務」を得意とする法律のプロ

山下江(山下江法律事務所)

Share
関連するコラム

山下江プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
0120-7834-09

 

・法律相談は完全予約制で行っております。
・原則、弁護士との面談形式でご相談に対応しております。

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

山下江

山下江法律事務所

担当山下江(やましたこう)

地図・アクセス

山下江のソーシャルメディア

youtube
YouTube
2019-07-22
rss
ブログ
2019-08-23
facebook
Facebook