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山下江(やましたこう) / 弁護士

弁護士法人山下江法律事務所

コラム

弁護士コラムvol.149 「相続放棄をすれば何も心配いらないの??」 宮部 明典

2017年4月28日 公開 / 2021年3月3日更新

テーマ:弁護士コラム/相続・遺言

コラムカテゴリ:法律関連

コラムキーワード: 相続 手続き

相続放棄をすれば何も心配いらないの??


山下江法律事務所 弁護士 宮部明典

 前回のコラムで取り上げた相続における預金の取り扱いについては,最近になって最高裁の判決が出ました。この判例については松浦弁護士が本コラムでわかりやすく解説しているので,是非ご覧ください。
 さて,父親Aが死亡し,Aは,少しの財産とたくさんの負債を抱えていたとします。このような場合,相続人である妻Bと子Cは相続放棄をするのが一般的だと思います。
 しかし,相続放棄をすることでBとCは完全に安心できるわけではありません。なぜなら,民法上,BやCは,「放棄によって相続人となった者」(例えば,Aの親D。B・Cが相続放棄をすると最初から相続人でなかったことになり,Dが相続人となります。)がAの相続財産の管理を始めることができるまで,「自己の財産におけるのと同一の注意をもって」Aの財産管理を継続しないといけないとされているからです(民法940条1項)。この義務を怠り,相続人に損害を与えた場合,BやCは損害賠償責任を負う可能性もあります。
 さらに,BやCが勝手にAの財産を処分したりすれば,単純承認をしたものとみなされ(同法921条1号本文),債権者から争われれば,相続放棄自体が無効となるリスクもあります。
 したがって,このようなトラブルに巻き込まれないために,被相続人が死亡したら,お早めに弁護士に相談に来られることをおすすめします。当事務所では個人の無料相談も行っているので,お気軽に専門家である私たちに皆さんの悩みをご相談ください。


 執筆者:山下江法律事務所 弁護士 宮部 明典  (広島弁護士会所属)

弁護士 宮部 明典のプロフィール

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・vol.147 「法定相続情報証明制度が始まります」 青山慶子 2017/3/31
・vol.145 「預金債権と相続」 松浦亮介 2017/3/3
・vol.137 「続・相続における預金の取扱いについて」 宮部明典 2016/11/11
・vol.135 「共有物の分割」 青山慶子 2016/10/14
・vol.132 「遺言と遺留分」 加藤泰 2016/9/2
・vol.128 「遺言能力はどのように判断されるのか」 加藤泰 2016/7/8
・vol.127 「墓などの祭祀財産は一般の相続財産とは異なるルールで承継されます。」 笠原輔 2016/6/24
・vol.126 「遺産分割協議の解除と負担付遺贈」 山口卓 2016/6/10
・vol.125 「遺言書を見つけたら」 稲垣洋之 2016/5/27
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・vol.66 「エンディングノート」 副所長 田中 伸  2014/1/24
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・vol.43 「ペットに財産を残せるか」 山本淳哲 2013.2.8 
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・vol.38 「遺産分割の対象となる財産の範囲」 山口卓 2012.11.22
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・vol.28 「遺産相続でもめた場合には」 城昌志 2012.7.6 
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・vol.19 「成年後見制度について」 山口卓 2012.3.2
・vol.16 「相続(その2)」 副所長 田中伸 2012.1.20
・vol.9 「遺産相続でもめないために」 齋村美由紀 2011.10.7
・vol.1 「相続」 副所長 田中伸 2011.6.17
 
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