マイベストプロ広島
山下江

「相続」と「企業法務」を得意とする法律のプロ

山下江(やましたこう) / 弁護士

山下江法律事務所

お電話での
お問い合わせ
0120-7834-09

コラム

弁護士コラムvol.143 「犯罪被害の示談」 加藤 泰

2017年2月3日 公開 / 2019年11月14日更新

テーマ:弁護士コラム/刑事

コラムカテゴリ:法律関連

犯罪被害の示談

山下江法律事務所 弁護士 加藤泰

犯罪の被害に遭われた方から今後について相談を受けることがあります。
加害者の家族や犯人の弁護人(弁護士)から示談の申し出があったとき,どのように対処すればよいでしょうか。

そもそも犯罪で肉体的,心理的に傷ついており,被害を受けたことと向き合う気持ちになれないときには会うことを断るべきかもしれません。
加害者の家族や弁護士にあなたを傷つける意図はないかもしれません。しかし,加害者を思うあまり,あるいは,様々な無理解や思い込み,勘違いにより,あなたを傷つけるようなことを言うかもしれません。

なんとか向き合える。

そういうときには以下の2つのことをよく覚えておいてください。
1 示談に応じればもちろんのこと,賠償金を受領するだけで刑事処分が軽くなる可能性がある。
2 刑事処分が決まった後は示談の機会は来ないかもしれない。

どういうことかといいますと
検察官や裁判所が最終的に刑事処分を決めるにあたっては,どのような動機で,どのような犯罪をしたかがとても重要ですが,事後的な事情,すなわち反省しているとか今後の生活の再建が見込めるとか,被害者に対してどのように行動してきたかなどといった事情も一定程度考慮されます。

自己の犯行の被害者に真摯に向き合い,謝罪や賠償をし,また被害者から赦しを受けたといった事情があれば処分に与える影響は大きいです。特に窃盗や横領などの財産犯では賠償の事実は刑罰を大幅に軽減することにつながる可能性があります。
このような事情があるので刑事処分が固まる前に加害者側は親戚からお金をかき集めてでも示談を急ぐのです。
反面,刑事処分が決まってしまうと刑罰を軽くするために示談する動機付けを失います。道徳的にはほめられたことではありませんが知らんぷりになる可能性があるのです。

加害者側からの積極的な働きかけがないからといって被害者には損害賠償請求する権利を失うわけではありません。しかし,加害者にその気がなければ最終的には裁判を起こす必要が出てきますし,たとえよい判決をもらっても相手が文無しであれば1円も回収できない可能性もあります。

以上のように,犯罪被害の示談の場面では,被害者は犯罪により傷ついた状態にありながら,さまざまな思惑に巻き込まれます。一人で対処すれば心の傷を拡げることになりかねません。
示談交渉は弁護士があなたの代理人として交渉を行うことが出来ます。
犯罪に巻き込まれてしまった際には是非当事務所にご相談ください。


 執筆者:山下江法律事務所 弁護士 加藤 泰  (広島弁護士会所属)

弁護士 加藤 泰のプロフィール

■山下江法律事務所HP「ご相談の流れ」

■弁護士コラムバックナンバー【テーマ:いろいろ】
・vol.142 「過労死について」 笠原 輔  2017/1/20
・vol.141 「ペットが人に怪我をさせた場合」 山口 卓  2017/1/6
・vol.140 「残業代の計算」 稲垣 洋之  2016/12/23
・vol.139 「訴えたい相手が認知症の場合は?」 柴橋 修  2016/12/9
・vol.136 「ペットに財産を残せるか」 小林幹大  2016/10/28
・vol.133 「いわゆるマルチ商法に関与してしまった場合」 城昌志  2016/9/16
・vol.130 「弁護士費用は誰が負担するの?」 城昌志  2016/8/5
・vol.123 「経歴を詐称すると犯罪になるの?」 副所長・田中伸  2016/4/15
・vol.112 「労働者派遣法の改正により派遣労働者の派遣可能期間が変更されました」 笠原輔  2015/11/13
・vol.111 「騒音問題」 山口卓  2015/10/30
・vol.108 「証明責任(立証責任)とは」 田中伸  2015/9/18
・vol.105 「債権を時効にかけないためには」 新名内沙織  2015/8/7
・vol.101 「マイナンバー制度ってなんだろう」 城昌志  2015/6/12
・vol.97 「土地管轄~どこの裁判所に訴訟提起できるのか~」 山口卓  2015/4/17
・vol.84 「友人に貸したお金を返してもらいたい!!」 齋村美由紀  2014/11/14
・vol.84 「知らないと危ないかも?!身元保証について」 笠原輔  2014/10/17
・vol.82 「お隣さんとのトラブル」稲垣 洋之 2014/9/19
・vol.81 「パワハラとは?」柴橋 修 2014/9/5
・vol.77 「ご近所との騒音トラブル」榎本 紀子 2014/7/4
・vol.76 「契約って何ですか?」粟井良祐 2014/6/20
・vol.62 「オークションで購入したチケットが使えなかったのですが・・・粟井良祐 2013/11/22
・vol.61続編 「続・NHK受信料と契約自由の原則」松浦亮介 2013/11/8
・vol.61 「NHK受信料と契約自由の原則」松浦亮介 2013/10/25
・vol.56 「レンタルDVDの延滞料を請求された・・・!」笠原 輔 2013.8.16
・vol.49 「未成年の子どもが勝手にした契約を親が取り消すことができるか榎本紀子 2013.5.10
・vol.47 「消滅時効に関する留意点」松浦亮介 2013.4.5
・vol.45 「保証人になってください」城昌志 2013.3.8
・vol.44 『「最も良い解決法」とは?』上土井幸始 2013.2.22
・vol.42 「エステを解約したいのですが・・」齋村美由紀 2013.1.25
・vol.40 「管轄」加藤泰 2012.12.21
・vol.37 「仮差押命令」稲垣洋之 2012.11.9
・vol.36 「裁判に勝てば当然支払いをしてもらえるか?」 柴橋修 2012.10.26
・vol.34 「親を扶養する義務」 久井春樹 2012.9.28
・vol.31 「殴られて怪我をした場合に損害賠償請求できる根拠は?」 粟井良祐  2012.8.17
・vol.29 「ファールボールが直撃してけがをしてしまった場合の球団主催者蔦尾健太郎 2012/7/20
・vol.25 「婚約破棄による損害賠償請求」 齋村美由紀 2012.5.25
・vol.22 「もしも普段使っている製品で事故に遭ったら」 片島由賀 2012.4.13
・vol.20 「指導者の不注意で、スポーツ中に事故に遭ったら・・・」 笠原輔 2012.3.16

弁護士コラム一覧

この記事を書いたプロ

山下江

「相続」と「企業法務」を得意とする法律のプロ

山下江(山下江法律事務所)

Share
関連するコラム

山下江プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
0120-7834-09

 

・法律相談は完全予約制で行っております。
・原則、弁護士との面談形式でご相談に対応しております。

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

山下江

山下江法律事務所

担当山下江(やましたこう)

地図・アクセス

山下江のソーシャルメディア

youtube
YouTube
2019-11-01
rss
ブログ
2019-11-17
facebook
Facebook