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コラム

弁護士コラムvol.134 「インターネット上で誹謗中傷された時の対策」 久井 春樹

2016年9月30日 公開 / 2019年2月22日更新

テーマ:弁護士コラム/いろいろ

インターネット上で誹謗中傷された時の対策

山下江法律事務所 弁護士 久井春樹
 不特定多数の人が閲覧できるインターネット上の掲示板に、自分のことを誹謗中傷する内容の書き込みがされているのを発見しました。このような場合、どういった対策をとるべきなのでしょうか。

1 削除
 まず考えられる対策として、書き込みの削除が挙げられるでしょう。掲示板等の管理をしているサイト管理者等に対し、削除を求める方法が比較的簡易です。ただし、削除依頼を行ったこと自体が掲示板やウェブサイトにアップされ、逆に晒しものになってしまうようなケースもあるので、注意が必要です。
 仮に任意に削除に応じてもらえない場合は、裁判等の法的手続を検討しなければなりません。

2 相手方の特定等
 誹謗中傷がしつこく続く場合等は、書き込みをした相手方を特定し、損害賠償請求等をして問題の解決を図ることも考えられるでしょう。ただし、この特定の手続は、削除の手続よりも複雑です。
 上記の例のような場合、書き込みの情報は、「書き込んだ者→書き込んだ者のアクセス・プロバイダ(携帯会社等)→掲示板」という経路を辿って書き込まれます。
 特定のため、一般的には、まず掲示板の管理者等からIPアドレス(パソコンやインターネット機器に割り付けられた識別番号のようなもの)等の情報を開示してもらう必要があります。ここで任意に開示してもらえない場合は、掲示板の管理者等に対し、法的手続を取らざるを得ないことになります。
 この情報を取得したら、次は、IPアドレスを割り振ったアクセス・プロバイダに対し、そのIPアドレスでインターネットにアクセス等した者の情報開示を求めることになります。この開示請求についても、任意に応じてもらえない場合は、法的手続を取るほかありません。
 このように相手方特定の手続は複雑で、相当程度の時間と労力が必要と言えるでしょう。

3 結語
 インターネット上で誹謗中傷がなされた場合、解決のためには、様々な困難が伴います。こうした問題の対応に悩まされた場合、一度弁護士にご相談ください。


 執筆者:山下江法律事務所 弁護士 久井 春樹 (広島弁護士会所属)

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