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弁護士コラムvol.111 「騒音問題」 山口 卓

2015年10月30日 公開 / 2020年8月6日更新

テーマ:弁護士コラム/いろいろ

コラムカテゴリ:法律関連

山下江法律事務所 弁護士 山口卓

騒音問題

 集合住宅や住宅が密集している地域では,近隣の生活音が騒音問題となることがあります。騒音の感じ方はかなり主観的なものですし,生活サイクルも異なるので,同じ生活音でも気にならない人もいれば不快に感じる人もいるでしょう。今回は,近隣の騒音問題を,集合住宅を例に考えてみます。
 例えば,賃貸マンションに居住していて,上の階の住人が夜遅くまで掃除機をかけたり騒いだりするなどして騒音に困っているという場合,どのように対応していけばよいでしょうか。
 まず,このような場合,心構えとして,騒音の感じ方は主観的なものであり,生活サイクルによっても騒音の感じ方が異なること,生活音は必ず出るものなのでお互い様の面もあることを理解し,問題の生活音が客観的に見て我慢できる範囲内なのかどうか判断する冷静さが必要です。
 そして,自分の考えを,法的主張としていきなり相手方に突きつけるのではなく,親しい間柄なのであれば,相手方が立てる生活音に困っていることを伝えて,理解を求めます。このとき,相手方の意見にも耳を傾けるようにしましょう。
 それでも改善が見られないときは,賃貸人に相談して,賃貸人から相手方に注意をしてもらうとよいでしょう。
 それでも改善されないときは,賃貸人の協力を得て,賃貸人から相手方に対して,騒音の改善を求める旨の勧告をしてもらい,民事調停もしくは建物退去明渡訴訟を提起してもらうことになります。賃貸人の協力が得られないときは,自身で調停を申し立てるか訴訟提起をする必要がありますが,退去を求める権利はないので,損害賠償(慰謝料)請求をすることになります。ただし,損害賠償が認められるのは,諸事情を考慮して,平均人の通常の感受性を基準として判断して,受忍限度を超えた場合に限られます。
 騒音問題のような場合は,調停や訴訟等の法的手続きではなく,お互いが譲り合いの精神で円満な解決を図りたいものです。
 もし騒音問題でお困りの場合は,当事務所にご相談ください。


 執筆者:山下江法律事務所 山口 卓 (広島弁護士会所属)

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