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ゴミ屋敷にしない秘訣はトイレ掃除にあり!?

2017年9月17日

テーマ:ゴミ屋敷の清掃

コラムカテゴリ:くらし

ゴミ屋敷を作らないためには、掃除をする習慣をつけなければなりません。
掃除の習慣をつけるためには、掃除がなぜ必要なのかを理解しなければなりませんが、それを学べるのがトイレ掃除です。

トイレは多数の人が使う空間で汚れやすいのですが、掃除をしたあとのきれいになった達成感を得られやすく、汚い場所を我慢して掃除することで忍耐力が芽生え、物事を前向きに考えられるようになります。

トイレの掃除は、きれいな場所から汚い場所へと進んでいけば、効率的に行うことができます。

家のゴミ屋敷化を防ぐにはトイレ掃除から

長年掃除をせずにゴミを捨てないまま生活をしていれば、ゴミ屋敷を作ってしまいます。
ゴミ屋敷を作らないためには、日ごろから掃除や整理整頓の習慣づけをしなければなりません。

とは言っても、毎日掃除をやろうと思ってもなかなかその習慣はつきません。
そんな人は、まずは床に落ちている髪の毛や食べこぼしのような小さなゴミを拾って捨てる、テーブルに落ちたままのパンくずや消しゴムのカスなどをきれいに取り除くといったことから少しずつ初めていきましょう。

掃除をした達成感を最も感じられるのは「トイレ」と言われています。
狭い空間で多数の人が何度も利用するトイレは汚れやすく、放置しておけば「使いたくないトイレ」になってしまいます。
トイレを使うたびに汚れをチェックして、定期的に便器を洗うなどの掃除をすれば、トイレは使う人たちにとって「心地よいトイレ」になります。

トイレ掃除やその他の場所の掃除は、企業の社員教育においても積極的に取り入れられています。
会社において専門技術や知識といった能力を発揮することは大切ですが、それよりもその前に一人の自立した人間になること、社会人としての心構えを身につけることの方が大事だと考えられているからで、トイレ掃除はそれを学ぶのに最適な方法と考えられています。

なぜ掃除なのか

パナソニックの創業者の松下幸之助氏は、「掃除による辛抱が人間を成長させる」と述べています。

企業では、与えられた仕事のみをこなし、その対価として給料を得れば会社も自分も幸せになれるという考えを持つ人が多くなっていますが、それだけでは上手くいきません。

松下幸之助は、掃除が行き届き社内が美しい状態であれば、誰もが気持ちよく過ごすことができ、整理整頓ができた環境下では仕事は無駄なく合理的に進むと考えました。
そして、それを「他の誰かではなく、自分がする」という点に大きな意義を感じています。

掃除をしていて水が冷たいとか、汚くて汚れがなかなか取れないといったちょっとした辛さを辛抱して続けることで、他の色々なことも辛抱して学べるようになり、やがて苦痛を感じることが少なくなります。

そして、これらの苦労が希望に変わって前向きな思考ができるようになります。
掃除で言えば、雑巾の絞り方を工夫することや、汚れのよく落ちる洗剤を自分から研究して使ってみるといった行動につながっていきます。

仕事に対してもこのように段取りが必要で、常に次のことを考えながら進んで行かなければならないという取り組み方ができるようになってきます。

このような考え方は、研修の場で講師から言葉で説明されて教わるのではなく、掃除を通じて自分で理解し実践していくものなのです。

家のトイレ掃除をすればこんないいこともある

トイレを掃除すれば「良いことがある」というような話はよく耳にします。

・ 金運が付く(ウンがつく)
・ 人間関係がよくなる

などがあります。実際にそうなのかといえば、必ずしもそうとは言えませんが、不特定多数の人が使用するトイレをあえて自分が掃除することによって、傲慢さが無くなり謙虚な気持ちになることができるとも言われています。

誰もがやりたくないトイレを掃除することで、さまざまなことに気づくようになります。
トイレ掃除をすることによって、些細なことでも感謝する気持ちが生まれ全てにおいて前向きに考えられるようになります。

トイレ掃除は場所も狭く時間もさほどかかりません。ですから、常に掃除を欠かさなければ清潔さを保つことができます。
それまで「汚い空間」だったのが「快適な場所」に変わり、その変化が誰にでもわかりやすく掃除をしてきれいになった達成感を感じやすい場所になります。

このようにトイレ掃除を通じて、きれいにすることの意義を自分で感じ取ることができるようになれば、他の場所も片付けしようという気持ちになれるのです。

トイレ掃除のコツやきれいを保つポイント

ゴミ屋敷を作ってしまう人は、トイレットペーパーの芯を必ずといっていいほど床に放置します。
まずは、使い終わった芯を必ずゴミ箱に捨てることから始めて下さい。

そして道具や洗剤が無くても、使ったあとは必ずその場でチェックをして汚れた部分をトイレットペーパーでふき取っておきます。
汚れは時間の経過とともに落ちにくくなるので、ついたらすぐに取るようにします。

トイレは、定期的にブラシで便器をこするといった掃除が必要になります。
いきなりブラシを便器に突っ込むのではなく、トイレの空間全体を掃除します。
最初に、汚れの少ない場所、例えばトイレットペーパーホルダーや水栓といった直接手の触れる部分を拭きます。
汚れの拭き取りはきれいな場所から汚い場所という順番ですれば、1枚の雑巾で掃除ができます。

洋式トイレなら便座の汚れを拭き取ったあと、最後に便器を洗剤とブラシを使ってきれいに洗い、残った水分を拭き取り、最後に床に落ちた紙くずや髪の毛などを取って水拭きすれば完了です。

この記事を書いたプロ

香川滋

遺品整理・空家整理・ごみ屋敷などの片付けのプロ

香川滋(こころテラス)

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