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片島由賀

逆風を追い風に変える弁護のプロ

片島由賀(かたしまゆか)

勁草法律事務所

コラム

離婚した方がよいか迷っているとき

協議離婚

2017年8月30日 / 2018年8月18日更新

  結婚生活がうまく行っていないが、子どもが小さいので離婚した方がいいか迷っている、あるいは夫や妻から離婚してほしいと言われているがどうしたらよいか迷っている、という相談をお受けすることが割とあります。

 結婚生活を続けた方がいいかどうかというのは、その方それぞれの事情によるため、一概にはいえないというのが実際のところです。

 

子どもがまだ小さい場合には

 先のようにお子様がまだ小さい場合には、ある程度の年齢まで両親が揃っていた方がいいということもあるでしょう。男性の場合は親権を取ることが一般的に難しいことが多いので、奥様だけがお子様を育てることに不安があるということもあります。そういったときには、当面様子を見つつ、お子様がある程度の年齢になったときにまた考えるということもありえます。奥様と話し合いができる状況であれば、率直に気持ちを伝えた上で、修復が可能かどうか探ってみるという方法もあります。
 特にお子様がまだ自分でご自身と会ったり連絡を取るのが難しい年齢(おおむね中学生以下)であれば、離婚することでお子様と会うことに少なくとも制限が出てくるのが一般ですので、お子様が大きくなるまで待つというのも一つでしょう。
 また、女性の場合は、親権がとれたにせよ、お子様の今後の進学や塾など習い事にかかる費用が不安ということが多いでしょう。そういった場合は、ご自身の今後得られる収入の見込みと、お子様の進学などにかかる費用との差額について、ご主人が今後経済面でフォローしてくれそうかというところにかかってくるでしょう。

住宅ローンの支払いをかかえている場合は

 また、住宅ローンの支払いがかなり残っていて、オーバーローンのため今離婚すると住宅の売却が難しく支払いだけは負わなければならなくなるというケースもあります。このときにも、住宅ローンの残高がある程度減ってからまた離婚をするか考えてみるということもありえます。
 住宅に相手(普通は奥様が多いかと思います)と子どもが今後も住むという場合には、離婚後もご自身が住宅ローンを支払っていくということもあるでしょう。この場合は、ご自身の住居費が別途かかってくる場合、生活費も二重にかかることから、今後子どもの進学でお金がかかるようになったときでも維持できるか、慎重に検討をする必要が出てきます。

相手から離婚を申し入れられているとき

逆に、夫、あるいは妻から離婚を申し入れられているというケースもよくあります。この場合には、夫、あるいは妻から離婚したい理由を聞くことが出来れば聞いた上で、修復の見込みがあるか考えることになります。そもそも夫・妻が一方的に離婚をしたいの一点張りで、話し合いの余地すらない場合には、修復を試みるということ自体が困難となってきます。
 
 男性の場合には、収入があることが多いため、収入があるうちは離婚により経済的に困るということは多くはないと思います。しかし、特に会社を定年退職されて主に年金収入だけになって以降、離婚の話が出てくるとこれまでやったことがない家事をしなければならない上に、先行く老いへの不安も出てきます。財産分与や年金分割により、経済状況が一気に下がる可能性も高いです。ただ、いわゆる熟年離婚の場合は、奥様の積年の思いが会社を退職したことを機に出てくることが多いので、普段からコミュニケーションがとれていないと修復はかなり難しいでしょう。

 他方、女性の場合は収入面が不安なことが多く、離婚後元夫からの経済的な援助が見込めない場合には、たちまち生活が成り立たなくなります。児童扶養手当など、離婚後利用できる公的な支援はありますが、それでも足りない部分についてどうまかなっていくかということが深刻な問題になりえます。こういった経済的な部分についてはよく検討してから進める方がよいでしょう。

 結局のところは夫あるいは妻と元に戻ってまた生活が出来るかが一番のポイントになってくると思います。お互い感情的になっていて話し合いが難しいのであれば、一旦別居することで距離を置き、ある程度冷静になったら話し合いをするのも一つです。それでも修復が難しいようであれば、離婚をしたときに問題になりそうなことについて、あらかじめ考えておくことも必要になってきます。


 広島市の少し南に行ったところの比治山付近のお花畑。アゲハチョウがひらひらと何匹か飛んでいました、雀やはとなども群がっていて、憩いの場所のようです。
 
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協議離婚で注意すべきこと⑵(支払いを確保するには?)

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