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片島由賀

逆風を追い風に変える弁護のプロ

片島由賀(かたしまゆか)

勁草法律事務所

コラム

家事をしない妻・家事を手伝わない夫と離婚できますか

離婚原因

2016年3月31日 / 2018年8月18日更新

 最近は男女共同参画や男性による育児休暇取得などにより、夫婦が家事を分担したり、育児を協力して行うというケースが増えてきたように思います。
 そんな中でもあるのが、妻が家事をしないが離婚できるか・あるいは夫が家事を手伝ってくれないが離婚できるかというご相談です。
 
 

妻が家事をしないことと離婚理由

 以前の離婚理由に関するコラム(相手方親族との不和を理由に離婚できますか)でもお話しましたが、特に離婚の話がまとまらず、それでも離婚をといったときに、裁判で法律上の離婚理由にあたるかが問題となってきます。
 法律上、夫婦にはお互い結婚生活を送るにあたり、同居し、互いに協力扶助しなければならないと定められています。
 ですから、専業主婦であるにもかかわらず、妻が結婚当初から洗濯物や食事の準備をしない、掃除も全くしないため、家がゴミ屋敷になっているという場合、「互いに協力扶助」しているといえないことから、「その他婚姻を継続しがたい重大な自事由」があるとして、結婚生活が破綻しているといいうるでしょう。
 ただ、実際のところそこまで妻が家事をしないというケースは少なく、食事は作らないが掃除はしている、洗濯や料理はするが食後の片付けはしない、という「部分的に家事をしない」ということがよくあるように思います。
 また、掃除の仕方などではよくありますが、人によって「掃除をした」と捉える価値観がそれぞれのため、「このくらいでも大丈夫」という人から、「こんなんじゃぁ掃除をした部類に入らない」という人まで様々です。
 ですから、実際裁判で争いになったときは、そもそも家事放棄といえるかの判断が難しく、それだけでは結婚生活が破綻しているかが微妙なこともあるでしょう。

夫が家事を手伝わないことと離婚理由

 夫の方が、「妻が家事をしない」ということを離婚理由に挙げる場合はそこそこあります。
 これに対して、夫が家事を手伝わないことだけで、離婚したいというケースはあまり多くないように思います。
 ですから、夫が家事を手伝わないことだけを理由に離婚を切り出すというよりも、それ以外の大きな離婚に踏み切りたい理由があり、それ以外のいくつかの事情の一つとして夫が家事をしないことが出てくるのが一般的でしょう。
 ただ先の、協力扶助義務は夫にもあります。裁判例では、夫が家庭のことに全く協力しないことなどをもって、「その他婚姻を継続しがたい重大な事由」があるとしたものがあります。
 かつてと違って、女性が結婚後も専業主婦ではなく、仕事を続けるケースも増えてきていますから、その分家事を夫に分担してもらいたいこともあるでしょう。
 男性も女性も仕事だけでなく、家事も行うのが当たり前になってくると、夫が家事を手伝わないということが、今後大きな離婚理由の一つになる時代がくるかもしれませんね。

 先日久しぶりに出かけました、縮景園のしだれ桜。
 
 まだ3〜4分咲きのようでした。メイン(?)の大きなしだれ桜はまだほとんど花が咲いておらず、これからのようでした。今年はさほど雨が降らないので、少し長く桜が楽しめそうです。

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