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宮岡正朗

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宮岡正朗(みやおかまさあき) / 整体師

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コラム

知られざる食用タマゴの悲しい現実…

2022年1月14日

テーマ:健康情報

コラムカテゴリ:くらし

頭痛・肩こり・腰痛解消なら呉市広の整体師:宮岡です。
今回の話題は、「知られざる食用タマゴの悲しい現実…」です。

今回は、食卓に身近にある卵です。
スーパーマーケットでは、特売品として、度々、登場する卵ですが
身近にあり過ぎて、残酷な現実を知らない人が多いので
身近に食べている卵についてお話します。


日本は、世界中で、3番目に卵を多く食べる国です。
単純計算をすると、一人当たり年間329個に上ります。
毎日、一個食べている計算ですね。


実は、日本の92%の卵農家は、EUであれば「違法業者」です。
EUは、2012年に鶏の「バタリーケージ飼育」
(狭いケージに鶏を閉じ込めて卵を産ませる飼育法)を禁止したからです。

世界では、卵の「ケージフリー宣言」
鶏をケージで飼育するのを止めるという宣言が広まっています。

この流れは、欧米だけでなく、南アフリカやメキシコやブラジルにも広まっています。


一方で、日本はどうでしょうか…?

残念ながら、日本は、この流れに遅れています。

日本の鶏は、どんな環境で飼育され、卵を産んでいるのでしょうか…?

日本の養鶏場では
窓のない鶏舎のバタリーケージと呼ばれる狭いケージで飼育されます。

鶏の本能、習性、欲求、尊厳などをを奪う場所です。


一般的に鶏日本では、一つのケージに5羽ずつ入れられます。
しかし、同じ日本国内のケージ飼育でも差があるようです。

同じ大きさの中に、7羽入れている養鶏場もあれば
ほぼ身動きの取れない1羽または2羽ごとのケージに入れて
飼育している養鶏場もあります。


一羽あたりの面積は、鶏よりも小さいiPad一枚分だけのことが多いです。
地面と前後は、金網、左右の壁と天井は、鉄です。
土やワラなどの自然界の物はなく、全て人工物に囲まれています。


朝は、薄暗い電灯がつけられて、鶏はエサを食べます。
メスは「コケコッコー」という雄叫びをあげないが
異常な声で叫び続けている鶏もいるようです。

その他に聞こえる音は、足の爪が金網に当たるカチャカチャという大量音と
羽を広げて壁や金網にぶつかる音です。

更には、外氣を取り込み、換氣をするための巨大な換氣扇が回る
「ゴー」という爆音です。


防護マスクと手袋をした人間が
死んだり、病気になったりしていないかを確認するために見回りにやってきて
死んでいる鶏と、弱って動けなくなっている鶏を回収していきます。


捕食される側の鶏は、巣の中に隠れて卵を産みたいという本能があります。
金網の上で卵を産むのは、鶏にとって甚大なストレスです。
そのため仲間の身体の下に自分の体を潜り込ませて卵を産む鶏もいます。


アニマルライツセンターが2016年に保護した鶏には
脚を脱臼し、その周辺は腫れ上がり、内出血で青くなった鶏がいました。
骨折をした箇所が異常な形でつながっていて
脚がおかしな方向に曲がってしまった鶏もいました。

更には、羽にもたくさんの骨折の跡があったり
狭いケージの中で羽ばたこうとして、羽を何度も骨折している個体も…
伸び切ったツメがケージに挟まり、脚を脱臼したり骨折したりしている個体も…


顔が腫れ上がったり、クチバシが割れてしまったりしている鶏もいました。
それでも、バタリーケージの鶏は、治療してもらえません。


夜は、本来は、止まり木で眠りますが
バタリーケージの鶏は、細い金網の上で眠ります。


ケージの中で鶏を飼育するということは
鶏たちの本来の免疫機能や健康管理の機能を阻害しています。


鶏は、自分たちで健康を管理する方法をよく知っています。
植物だけ食べるのではなく、虫を取って食べたり
時には、ミネラルを含む土を食べることがあります。

1日1万回以上、地面をクチバシで突き、脚で穴を掘ったり
日中は、あちこち動き回っています。


動き回って、太陽を浴びている鶏の骨は丈夫です。
対照的に、ケージ飼育の鶏は
平飼い(屋内・屋外を自由に行き来できる飼育方法)の鶏と比べて
骨の厚みが、2分の1~3分の1しかありません。
骨がとても弱いです。


本来の鶏は、砂浴びをして、ダニや寄生虫を排除して
身体についた汚れを落とします。

太陽の光を浴びることで殺菌作用があり、心の健康も保ちます。
これは、鶏だけでなく、人間も同じです。


これらができないケージ飼育の鶏は、どうやって健康を保つのでしょうか…?

鶏の寿命は10年ほどだと言われますが
採卵鶏は、雛の時期が120日と、産卵期間1年または2年で殺されています。


生まれてすぐに複数のワクチンが打たれます。
その数は、25種類ほどです。

雛の間は、抗生物質、合成抗菌剤も飼料添加物として投与されます。
薬まみれです。

2015年は、16種類1の抗生物質、合成抗菌剤が使用されています。

更に、砂浴びで寄生虫を落とすことができないため
月に一度、殺虫剤を噴射されます。

この殺虫剤の噴射で、ショック死する鶏もいます。
殺虫剤がかかった卵を出荷する養鶏場もあります。


ケージ飼育の鶏の骨が弱いのには、他にも理由があります。
本来は、年間20個程度しか卵を産まないですが
品種改変で、300個も産むようにしています。

産卵は、体内のカルシウムを大量に必要とします。
卵管も卵巣も負担が大きく掛かります。
人間の出産も命がけですが、鶏も命がけで産卵をします。
一回の産卵で、かなりの体力を消耗します。


とある獣医師は、大学時代に、殺される前の150羽ほどの採卵鶏(廃鶏)を
解剖したことがあるそうです。

そのうち約9割は、卵巣か卵管に疾患がありました。
卵詰まりを起こしたり、卵巣嚢腫(のうしゅ)の状態になったり
卵管に腺ガンがあった鶏もいたそうです。


人間にとって鶏は卵を産むための道具と勘違いしているかもしれませんが
鶏は、人間が食べるために卵を産んでいるのではありません。

鶏だけに限らず、動物は子孫を残すために卵を産んでいます。


この飼育方法は、残酷だと消費者が声を上げました。
そして、欧米を中心に、1960年代から議論が始まりました。

欧米では、法律が作られ、市場が変わり、スーパーが様変わりしました。
日本は完全に取り残されています。
日本は旧態依然です。


日本のスーパーマーケットには
飼育方法が書かれていないバタリーケージの卵が並んでいます。
一部のスーパーマーケットでは、
平飼い(屋内の地面に放して飼育する方法)の卵が少しあるだけです。

欧米のスーパーマーケットの棚は
オーガニック卵、放牧卵が大半を占めています。


加工食品に使われる卵も含めて
国内で流通する卵の半数以上がケージフリーになった国も多数出てきました。
日本は違います。

アニマルウェルフェア(動物福祉)は
食の安全性を高め、社会の福祉にも役に立つと
国連食糧農業機関(FAO)や世界動物保健機関(OIE)
世界貿易機関(WTO)、アジアでも取り組みが広がっています。



ケージフリーまで届かないものの
韓国は2021年7月から鶏の飼育面積を
現行の500平方㎝から750平方㎝、つまりEU並まで広げると発表しました。

日本は、370平方㎝以上、 430平方㎝未満の農家が最も多いです。


日本の農林水産省も、アニマルウェルフェアを掲げるようになってきましたが
その中身は具体的ではなく、形骸化しています。
バタリーケージの中でできる範囲のことをする程度にとどまっています。


日本では、畜産動物の状況が明るみに出ることはなく
企業を含めた市民の認知度、意識・関心が低いです。

それが世界から大きく遅れを取る原因となっています。


意外ですが、畜産のアニマルウェルフェアは、投資にも影響が及んでいます。

284兆円を運用する機関投資会社23社が
アニマルウェルフェアに関する宣言に署名しています。

アニマルウェルフェアや畜産のリスクを考えることは
海外投資家の投資の際の指標の一つになりつつあります。


ケージフリー宣言を多くの企業がする背景には
アニマルウェルフェアに取り組まなければ儲からなくなるという
時代背景もあるようです。



EUでは、法的にバタリーケージが禁止になった2012年は
卵の価格が1.4倍になりましたが、その後落ち着きました。

2016年には、2011年の価格よりも低くなっているようです。

これは、設備投資のための費用負担が償却されたようです。

アメリカは、現在業界側がケージフリーの流れに逆らうべく
価格競争を繰り広げているようですが、これも落ち着くでしょう。


地理に関しては、日本だけでなくデンマークやオランダなどの国土の狭い国も
同じ問題を抱えていますが、ケージフリーは実現されつつ
エイビアリーシステムという多くの鶏を飼育できるが面積をとらないシステムも
開発されています。

この普及は、日本でも必須になってほしいものです。


しかし、生産者にだけが変わっても不充分です。


まず前提として、鶏卵に使われる濃厚飼料の国内自給率が14.3%です。
飼料を輸入するため、日本の畜産物は、他国よりも
一定割合高価格にならざるを得ない状況です。

例えば、豚肉だと国産豚肉は、輸入豚肉の約1.79倍の価格です。

しかし、国産卵は輸入卵の約1.28倍の価格です。
卵の価格は、元々不当に安いです。


大量生産が鶏を過酷な環境に追い詰めていることも事実です。
平飼いや放牧の卵を積極的に購入することが大事です。

タマゴは工業製品ではありません。
工業製品化したケージ飼育を買わない消費者が増える必要があります。



改善する点は、このバタリーケージだけではありません。

採卵鶏は、殺される日の扱いも残酷です。

卵を産めなくなってきた鶏は、バタリーケージから出されます。
無造作に脚や羽や頭を掴まれ、輸送用コンテナに叩き込まれます。
誰が計測したのか、10秒間に6羽という速さらしいです。


その後、長距離のトラック移動と長時間放置が鶏を苦しめます。

国際基準でも
12時間の輸送になる場合は水を与えなくてはならないことになっていますが
昼~夕方にかけて食鳥処理場に到着して
その日は、トラックや食鳥処理場の係留所に放置されます。
水も与えなけいだけでなく、身動きも取れない状態のままです。


輸送コンテナの床部分は網状なので、上の鶏の糞尿や割れた卵が
下にいる鶏に容赦なく垂れていきます。

夏場の熱帯夜や蒸し暑い日には、落ちた卵や糞尿が悪臭を放ちます。
冬場は、凍死も鶏もいます。

この間に、野生動物がやってきて
コンテナの中で動きが取れない鶏を食べることもあります。


そして翌朝、意識のあるまま首を切られ死んでいきます。

これらの工程の多くは国際基準にも動物愛護管理法にも違反しているが
改善されないようです。


最初に言いましたが、日本人は1年に約329個の卵を食べています。
もし、バタリーケージの卵を食べているなら
あなたも動物虐待をしています。

あなたは、動物虐待を支持しています。
あなたも、動物愛護管理法違反に加担しています。


食べると言うことは、動植物の命を奪っています。
命をいただいています。

分業が進んだ現代社会では、肉や魚や卵がどのようにして食卓に並ぶのか
全く見えなくなってきています。

食べるとは、残酷なことです。
いただく命に感謝して食事をしたいものです。

せめて、残酷な生産方法をした卵や肉は、買わないようにしたいものです。
価格が高くても、ゲージ飼いの卵ではなく
鶏の負担が少ない平飼いの卵を選びたいものです。


今回は、知られざる食用タマゴの悲しい現実についてお話しました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
ご精読ありがとうございます。

この記事を書いたプロ

宮岡正朗

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