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山本賢治

ドローンを用いた3次元測量のプロ

山本賢治(やまもとけんじ) / 土地家屋調査士

株式会社グランドデザインオフィス・土地家屋調査士法人グランドデザイン

コラム

土地・不動産調査のニューノーマル「3次元測量」

2021年6月3日 公開 / 2021年6月6日更新

テーマ:3次元測量

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: ドローン 撮影土地登記 変更建物表題登記

超時短!超効率的!超高精度!の測量


みなさん、はじめまして。
土地家屋調査士の山本です。

今回は土地・不動産調査の3次元化についてお話します。

I Tの進歩により不動産の「調査・測量・登記」に関わる
土地家屋調査業界においてもデジタルシフトが急速に進んでいます。
これまで土地又は家屋に関する調査及び測量は、地形や建物を人力で測量し
「点と線」で平面(2次元)データに落とし込むのが主流でした。

なぜ、ここまで急速に進んでいるかというと…
「圧倒的に効率が良い!」からです。
作業の時短、正確性、保存性どれをとっても効率的。
時間と手間と労力が一般測量の大幅に削減できるのです。
人的コストが半分以下となると、生産性がぐっと上がりますよね!

何よりも3次元測量はクライアント様にメリットが大きい!
現場の作業時間が少なくなるので、周辺環境及び近所の方への影響も少ない。
加えて、3次元データを残すことで、直感的にデータを把握できるので
クライアント様自身も測量の内容を理解しやすくなります。

また、他事業に展開したりすることもできるので、応用可能なデータが納品できます。

それでは、測量の3次元に必須のアイテムをご説明します。
大きくは「3次元レーザースキャナー」と「ドローン」です。
以下にポイントをまとめてみました。

3次元レーザースキャナーとは?


対象物にレーザーを当てて立体の情報をスキャニングするものです。
県内では珍しい「Leica BLK360」を導入しています。

3次元レーザースキャナー作業中

上記写真のように一箇所の測定位置から一秒間に数十万本以上のレーザーを発射し、
360度すべての物体との距離や角度を正確に測ります。

タブレットで操作

全てタブレットで遠隔操作。Leica BLK360と身一つでスキャニングしていきます。
機材も軽く移動時間もスピードアップ。新人さんでも簡単に操作できます。

点群データ

上記がレーザーによって収集された「点群」と呼ばれるデータです。
よく見てみてください。無数の点(球体)の集合体によってできています。

ドローン測量とは?


上空からドローンで地表を撮影し点群データ化するものです。
測量エリアに対し、予め定めた標点を重複させながら写真を複数撮影し、
点と点を合わせるように写真をつないでいき、
距離や高さ、地形状態のデータを取得していきます。
手法は違いますが、3次元レーザースキャナーと同じ情報を収集することができます。

ドローン測量

デジタル化によるクライアント様側の具体的なメリットは5つ!


1)地形や構造物などを立体的にデータ化できる
2)高精度のデータを短時間で取得できる
3)人が立ち入れないような危険な場所の測量が可能
4)デジタルデータとして保存ができる 
5)イメージが湧きやすく、データ活用の幅が広がる

などです。
もはやこれは測量業界のスタンダード。
そして、デジタル化は私の技術屋魂に火を着けました!
測量面での導入はもとより、この技術をもっと何かに応用できないか?
新しい技術展開を考えている中で、2020年春にご縁を頂いたのが、
160年以上の歴史を持つ老舗旅館「みやじまの宿・岩惣」様の
3次元計測によるデジタルデータの保存でした。

ここからは話しが長くなるので、次回コラムでお伝えします。

この記事を書いたプロ

山本賢治

ドローンを用いた3次元測量のプロ

山本賢治(株式会社グランドデザインオフィス・土地家屋調査士法人グランドデザイン)

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