小笠原映子のお客様の声一覧
すずき たかこ様
時期:2024年07月回数:はじめて
絵本制作前私が白血病の診断を受けたときに感じたことは、絶望感よりも「娘にさみしい思いをさせないために…どうしよう?」ということでした。ママにべったりだった ひーちゃん。私が白血病の治療で家にいない間、頑張っている娘の事を何かに残したくて、入院中からお話を書き始めました。お話はすぐにできたのですが、なかなか絵を描いてくれる方とのご縁がなく、10年という月日が経ちました。挿絵を描いてくれる方を探していたところ、ナラティブ絵本のワークショップで、ひろみさんと出会い絵本つくりがスタートしました。絵本制作後あとがきを書くにあたり、当時を振り返ってみると、普段は表には出てこない、怒りや悔しさがよみがえってきました。自分の中で、気持ちの整理ができ、解消したと思っていましたが、心の中にわだかまりとして未だに残っていたこと、それに気づいたことが、その感情を手放すのに必要なのかもしれないと実感しました。うれしいことも、辛かったことも、気持ちを表現することで整理し、気づきを糧にすること、これがナラティブ絵本を作る意味だと、私は感じました。「ひーちゃんのおうち ママのおうち~ 白血病のママと2歳のひーちゃんのはなし~」文:すずき たかこ 絵:いとう ひろみhttps://www.amazon.co.jp/dp/B0CNRY7BYQ絵本の感想をご紹介します!遺伝看護やがん看護を専門にしようとしている学生さんからいただいた感想と、出版関係の方からの感想です。感想①突然病気になった時、お子さんにいつ、どのように伝えようか迷う方は多いです。「まだ幼いから」と病気であることを告げないことで、「お母さんが何か隠している」「自分のせいでお母さんは入院しているのでは?」と思い悩むお子さんもいます。この絵本では、お母さんがまっすぐに伝えたこと、その後もひーちゃんの心の動きに対しどのようにケアしたか手に取るように描かれています。また、治療を終えてひーちゃんが成長した後のことも書かれており、今お子さんにどう伝えようか悩んでいる患者さんにとって未来の希望になるのではないでしょうか。お子さんを持つ患者さん、そのご家族に読んでいただきたい一冊です。私も子供との向き合い方を考えさせられました。チャイルドサポートを必要とする患者さんにご紹介しようと思います。感想②とてもあたたかい気持ちになれる絵本だなあと思いました。扱っているテーマは重いのかもしれませんが、鈴木さんの言葉と、やわらかい絵によって、「絵本」として読みやすくまとまっている印象を持ちました。同じような患者さんやご家族が読まれたら、勇気づけてくれる1冊となっているのではないでしょうか。この絵本が、一人でも多くの支援等を 必要としている方に届くことを願っております。 感想③ 私はがんをどうお子さんへ伝えたら良いか悩まれている患者さんへ、3つのC(がんであること、うつらない、あなたが原因ではない)を伝えています。ただこの本ではその全てが、とても自然にひーちゃんに伝えられていて、ひーちゃんも色々な思いがあったと思いますが、おかあさんを応援して頑張った様子が見えます。 伝え方の知識やノウハウも必要とは思いますが、そうしなきゃと思わず、まずはお子さんの力を信じ、周囲の人の力を信じることの大切さも併せて伝えることが大切だと改めて感じました。 またここでは主治医の先生の言葉も書かれています。とても大切なメッセージが、わかりやすく伝えられていると感じました。こういった声掛けを、関わる医療者が共通認識をもって自然に行っていけたらと感じました。感想④あとがきでは、病院に勤務する者として、胸が苦しくなる思いがしました。職場としては「無理をさせてはならない」、「負担の少ない業務しかさせられない」という思いがあり、患者さんとしては「復職後であり、何とか頑張りたい」、「迷惑をこれ以上かけられない」という言葉を実際聞きます。治療中や復職後も体調の変化は確かにあると思います。でも創造ではなく、もっとお互いがコミュニケーションをとり、その方らしく働いていける環境や生活をみんなで考えていくことが、その人を本当の意味で支えるということに繋がると再認識しました。親の病気を子どもに伝えるか病院に置いていただき、お子さんに、病気を伝えることを迷っているお母さんに読んでもらって、「子どもに伝えようかな」と決心されたというお話を聞きました。
サービス内容:絵本制作
2025年8月13日投稿
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※お客様の声は、小笠原映子プロがお客様から頂いたご意見・ご感想を掲載しています。
すずき たかこ様
女性時期:2024年07月回数:はじめて
『ひーちゃんのおうち ママのおうち~ 白血病のママと2歳のひーちゃんのはなし~』:感想
絵本制作前
私が白血病の診断を受けたときに感じたことは、絶望感よりも「娘にさみしい思いをさせないために…どうしよう?」ということでした。ママにべったりだった ひーちゃん。私が白血病の治療で家にいない間、頑張っている娘の事を何かに残したくて、入院中からお話を書き始めました。お話はすぐにできたのですが、なかなか絵を描いてくれる方とのご縁がなく、10年という月日が経ちました。
挿絵を描いてくれる方を探していたところ、ナラティブ絵本のワークショップで、ひろみさんと出会い絵本つくりがスタートしました。
絵本制作後
あとがきを書くにあたり、当時を振り返ってみると、普段は表には出てこない、怒りや悔しさがよみがえってきました。
自分の中で、気持ちの整理ができ、解消したと思っていましたが、心の中にわだかまりとして未だに残っていたこと、それに気づいたことが、その感情を手放すのに必要なのかもしれないと実感しました。
うれしいことも、辛かったことも、気持ちを表現することで整理し、気づきを糧にすること、これがナラティブ絵本を作る意味だと、私は感じました。
「ひーちゃんのおうち ママのおうち~ 白血病のママと2歳のひーちゃんのはなし~」
文:すずき たかこ 絵:いとう ひろみ
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CNRY7BYQ
絵本の感想をご紹介します!
遺伝看護やがん看護を専門にしようとしている学生さんからいただいた感想と、出版関係の方からの感想です。
感想①
突然病気になった時、お子さんにいつ、どのように伝えようか迷う方は多いです。
「まだ幼いから」と病気であることを告げないことで、「お母さんが何か隠している」「自分のせいでお母さんは入院しているのでは?」と思い悩むお子さんもいます。
この絵本では、お母さんがまっすぐに伝えたこと、その後もひーちゃんの心の動きに対しどのようにケ
アしたか手に取るように描かれています。
また、治療を終えてひーちゃんが成長した後のことも書かれており、今お子さんにどう伝えようか悩んでいる患者さんにとって未来の希望になるのではないでしょうか。
お子さんを持つ患者さん、そのご家族に読んでいただきたい一冊です。
私も子供との向き合い方を考えさせられました。
チャイルドサポートを必要とする患者さんにご紹介しようと思います。
感想②
とてもあたたかい気持ちになれる絵本だなあと思いました。
扱っているテーマは重いのかもしれませんが、鈴木さんの言葉と、やわらかい絵によって、
「絵本」として読みやすくまとまっている印象を持ちました。
同じような患者さんやご家族が読まれたら、勇気づけてくれる1冊となっているのではないでしょうか。
この絵本が、一人でも多くの支援等を 必要としている方に届くことを願っております。
感想③
私はがんをどうお子さんへ伝えたら良いか悩まれている患者さんへ、3つのC(がんであること、うつらない、あなたが原因ではない)を伝えています。
ただこの本ではその全てが、とても自然にひーちゃんに伝えられていて、ひーちゃんも色々な思いがあったと思いますが、おかあさんを応援して頑張った様子が見えます。
伝え方の知識やノウハウも必要とは思いますが、そうしなきゃと思わず、まずはお子さんの力を信じ、周囲の人の力を信じることの大切さも併せて伝えることが大切だと改めて感じました。
またここでは主治医の先生の言葉も書かれています。
とても大切なメッセージが、わかりやすく伝えられていると感じました。
こういった声掛けを、関わる医療者が共通認識をもって自然に行っていけたらと感じました。
感想④
あとがきでは、病院に勤務する者として、胸が苦しくなる思いがしました。
職場としては「無理をさせてはならない」、「負担の少ない業務しかさせられない」という思いがあり、患者さんとしては「復職後であり、何とか頑張りたい」、「迷惑をこれ以上かけられない」という言葉を実際聞きます。
治療中や復職後も体調の変化は確かにあると思います。
でも創造ではなく、もっとお互いがコミュニケーションをとり、その方らしく働いていける環境や生活をみんなで考えていくことが、
その人を本当の意味で支えるということに繋がると再認識しました。
親の病気を子どもに伝えるか
病院に置いていただき、お子さんに、病気を伝えることを迷っているお母さんに読んでもらって、「子どもに伝えようかな」と決心されたというお話を聞きました。
サービス内容:絵本制作
2025年8月13日投稿
参考になった・0