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小川直樹

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小川直樹(おがわなおき)

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コラム

家具屋のガラパゴス化とASAHIKAWA DESIGN WEEK 2015

家具屋のつぶやき

2015年7月7日 / 2015年8月22日更新

6月24日から始まったASAHIKAWA DESIGN WEEK 2015に行ってきました。
来場者数は異例の倍増だったそうで、家具産地の再生の足掛かりとなって行くでしょう。
感想は一言、とにかくスゴイ熱気でした、、
オフィシャルパーティーとADW BARで家具メーカー、デザイナー、インテリアコーディネーター、出版関係者など
家具に関わる多くの人が集い熱く語る、あの空間は初めての経験でした。
またカンディハウスで開かれたパーティには例年の倍ちかい700名と言う参加人数に増えて、
急遽ショールームにて開催する事になり異例の集客でことらも異例の盛り上がりを見せていました。



ADW BAR(パーテ)ィ終了のアナウンスが流れてもだれも帰ろうせず語り合っていました。
旭川から家具業界が変わる。きっとあの場での新しい出会いが新たな時代を作り出していくのでしょう。
新しい潮流がおきた瞬間をこの目で見て、立ち会えた事に感謝です。

旭川から家具業界が変わる、それも家具屋を抜きにして。
そんな確信にも似た予感を感じました。
今までは旭川家具産地展⇒ASAHIKAWA DESIGN WEEKこれがすべてを象徴しています。
この事の重大さにどれだけの重大なことかほとんどの家具屋が気が付いていない。


※カンディハウスショールーム

完全に時代の流れを視ず、取り残されていことすら気づかず自社の利益だけを追求する独自の進化を遂げる家具屋と
DESIGを切り口に日本だけでなく世界の市場に進出して、
新しい時代を築こうとするカンディハウスを筆頭とした旭川家具工業組合。
おそらく建築業界が家具の販売により力を入れていき
その対比がよりクリアに見えました。これから加速度的に差が開いていき残された家具屋はどこを目指していくのだろうか?
限られた地域のお客様に向けて広告宣伝をおこない、お店のブランドイメージを構築しながら利益率の高い自社オリジナルの家具を販売していく。
これは携帯電話のように国際標準とは異なる形で日本独自の発展を遂げたように、家具屋がガラパゴス化に傾倒していると考えられます。
 『ガラパゴス化とは限られた、孤立した環境(日本市場)で「最適化」が著しく進行すると、エリア外との互換性を失い孤立して取り残されるだけでなく、
外部(外国)から適応性(汎用性)と生存能力(低価格)の高い種(製品・技術)が導入されると最終的に淘汰される危険に陥るという、
進化論におけるガラパゴス諸島の生態系になぞらえた警句である。』※wikipediaより引用
家具屋は自社の利益率のみを考えて独自の進化を遂げていますが、
家具メーカーは一流メーカのひしめく海外市場も視野に入れてデザインにも力を入れています。
両者の差は次第に大きくなりつつあります。
いつも家具屋で家具を買っていたお客様が、はじめて家具メーカーのデザインと品質を追求した家具をはじめて触れたときに何が起きるのか?
この時に家具屋が雪崩を打ったように家具屋からお客様が離れていくと私は考えています。

 今回の展示会で感じたことは小さな家具メーカーでもデザインに力を入れて、
一流のデザイナーを起用してデザインを起こし、オリジナルで家具を産み出していました。

日本の家具メーカーの多くは職人集団で「技術は見て盗め」が基本です。
そのためデザインも真似をするという事が未だに行われていますが、ほかの業界でも普通に行われている事です。
ただ、それをし続けるメーカーからは新しい家具は生まれません、商品開発力は落ちて他のメーカーの人気商品をただコピーして
安く作るだけの3流メーカーになってしまいます。


※村澤一晃氏デザインest woodチェア

旭川ではインテリアナスといった決して大きいとは言えない家具メーカーが世界で活躍する村澤一晃氏を起用して家具を作ったりと非常に志が高い。


※匠工芸ショールーム

これから先、デザインを起こして家具を作るメーカーとコピーを続けるメーカーとでは加速度的に差が出てくると考えられます。
カンディハウスは1968年の創業以来ここをオリジナルデザインを守り続けてきた家具メーカーです。




創業者の長原實相談役は創業前に3年半、
旭川市海外派遣技術研修生として西ドイツ滞在。この間、家具工場3社で実習。
ドイツの家具メーカーで働きたいと言うと「日本人は直ぐに真似をするからダメ」と断られることも多かったようです。
ヨーロッパの家具メーカーが、北海道産のミズナラで作られた家具がヨーロッパで椅子となって、
日本に輸入されているという現象を目の当たりにして屈辱感を味わい、いつかヨーロッパへ旭川の材料で家具を輸出したい。
そんな想いかられて創業されたと聞いています。
他のメーカーのコピー品を作っていてはヨーロッパでは評価されません。
全ての家具に対してデザインナーを起用してオリジナルの家具作り続けてきたおかげで
アメリカとドイツにショールームを持つ唯一日本の家具メーカーとなり、
ヨーロッパでも一流の家具メーカーとして評価をえています。
おそらく今回のASAHIKAWA DESIGN WEEKが家具のデザインへの意識を高めるきっかけとなり
日本の家具メーカーにも大きな影響を与えるターニングポイントとなる展示会になると私は確信しています。

残念ながら、昼間は各家具メーカーで見かけた家具屋がほとんどあの場にいなかったように思えます。
例年より多い参加者の為、急遽カンディハウスショールームで行われたパーティにも家具屋さんがあまりいなかったように感じました。(家具屋の人は独特の雰囲気があってだいたい見たらわかります)
私も同じ家具屋ですが、弊社は競争相手のいないと所に勝手に道を創り商売を続けてきました。
今回のADWで家具屋として、新たに進むべき道はどこだろうか?
今まで考えてきた道とは違う選択肢もあるのでは無いかと考えています。
まだまだ出来る事は沢山あるし、やらなければならない事も山積みですが、志を高く持ち前え進み続けていきます。
今回のADWを運営に関われた多くの方々、お邪魔させて頂いた沢山の家具メーカーの皆さん!
本当に楽しい時間を過ごせました、裏方に徹して表に出てこられな方も多かったと思います、関わられた全ての人にあらためてお礼を言いたいです!
本当にありがとうございました。
良質な家具をより多くの人に知って頂けるよう家具屋として頑張っていきます。

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