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小川直樹

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コラム

古材を使った家具

家具屋のつぶやき

2015年7月1日 / 2015年7月10日更新

古材の有効活用について

400自治体で空き家条例 国が後押し 撤去容易に
2015/6/3付日本経済新聞 朝刊より引用
 『総務省などによると、空き家は2013年10月時点で全国に約820万戸。約400の自治体が、持ち主に管理改善を命じる規定などを盛り込んだ空き家管理条例を制定している。5月には国の特措法が全面施行され、条例のない自治体でも対策を進めやすくなった。
 条例制定は空き家問題の深刻化を背景に急増。13年は167件、14年(1~10月)は115件に上り、大半がここ2年ほどの間の制定だ。都道府県別では秋田で県内市町村の9割に当たる23自治体で施行されているほか、山形や佐賀も制定率は約8割と高い。空き家が被害を受けやすい豪雪地域などが目立つ。
 特措法では、既存の条例では難しかった、固定資産税の課税情報を使って所有者を特定する手法が認められ、行政代執行で強制撤去することも可能になった。特措法をベースに条例を作る動きもあり、法律と条例の両輪で対策が進みそうだ。・・・・』
これから古い家の取り壊しが増える事が予測され、そこに使われている木材が捨てられてしまうという事です。
破棄されてる木も建材として使えるようになるまで最低50年~100年以上木です。
長年かけて育てられた木材は有料で粉砕されて木材チップとして、
ガーデニング資材、製紙材料、バイオマス燃料などに使われているようです。

 とても勿体ないというかさびしい気持ちに駆られています。
なぜかと言うとそういった木を育ててきた人々の想いを子供のころ目の当たりにしてきたからです。
私の祖父は代々現在の岐阜県関市(昔の板取村)の林業の家系でした。
70歳過ぎて息子と孫も高校を出て家業を手伝っていました。
小学生4年生ぐらいの2月に祖父が亡くなったと連絡が入りました。真冬に枝打ち中に木から転落して亡くなりました。たしか雪が降りだして血に染まったタオルを少しでも目立つように体に縛って息を引き取っていたと祖母から聞いています。
祖父は決して収入に困って仕事をしていたわけでは無く、孫やひ孫など次の世代の人たちが少しでも良い生活が出来る様に70過ぎて木に登っていたのです。
自分たちの利益ではなく次の世代の為に木を育てて、次の世代に残していく。そして収入は代々育てられてきた木を伐採して収入を得ていたのです。
また昔は林道も整備されておらず、山に入るときは米、みそ、野菜を持って山にこもって仕事していたそうです。それでも食料は足らなくなる為、仕事をしながら確保できる蝮を捕まえて食べていたそうです。
子供のころは皮をむいて干物にした蝮が部屋にぶら下がっていてそれを炙って食べたのも覚えています。亡くなった父親は母と結婚するときの挨拶に初めて母の実家に行った時、ウナギだと言って蝮を食べさせられたと良く笑い話にしていました。
 私は家具屋なので命がけで育てられてきた木材を使い、家具メーカーが家具にしてただそれを売ってるだけの仕事です、いわば場末の仕事だと思っています。だから家具になってから少しでも長く使えるを販売しようと考えています。
これから解体されて破棄されていく木材は永年かけて林業家が命がけで育ててきた木です。それをただ粉砕して木材チップにしかならないのは勿体ない。もちろん古民家を移築したり古材を使った新築や古い建具を有効に活用されたりはしています。
これから解体される家は増えていきます、古材をもっと有効に活用する方法は無いのか?
古材を活用した家具などの木製品は出来ないか?と考え始めています。
古材が破棄されることなく形を変えて有効活用されて新しい生活の中で使われていく。そんなことが実現出来たら、きっと祖父や木を育てて山を守ってきた人たちは喜ぶのではないだろうか。そこで得た利益の一部を森林の保全に使い新たな木を育てていき次の世代へと繋いでいく。物を大切にしながら循環型のシステムを構築して林業や木に対してのの理解を深めてもらう。
イベントをおこないデザインを公募して家具メーカーなどに依頼して製品化。全国の販売ルートに家具販売店、雑貨店。ネット販売にて販売するそんなことが出来たら面白いんではないかと考えています。
まずは何か一つ古材を使った家具を作ってみて一歩を踏み出してみます。

家具の福岳
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