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コラム
「百聞は一見に如かず」の続き
2022年11月2日
「百聞は一見に如かず」ということわざの続きを聞いたことはありますでしょうか。
漢書に載っているのは、百聞は一見に如かずの部分のみで、続きの部分は後の人々による創作のようで、ことわざの辞書などには載っていないと思います。
しかし、有名な続きとしては次のものがあります。
百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)
百見は一考に如かず(ひゃっけんはいっこうにしかず)
百考は一行に如かず(ひゃっこうはいっこうにしかず)
百行は一果に如かず(ひゃっこうはいっかにしかず)
辞書などに載っているわけではないので、読み方については想像です。
百聞は一見に如かず、はたくさん聞くよりも、実際に見るほうがよいという意味です。
続きの、百見は一考に如かず、はたくさん見るよりも、自分で考えたことがよいということ、もう少し分かりやすく言えば、見るだけでなく、考えないと意味がないということです。
その次の、百考は一行に如かず、は考えるだけでなく、行動するべき。
最後の、百行は一果に如かず、は行動するだけでなく、成果を出さないと意味がないということになります。
つまり、聞いて、見て、考え、行動し、最後に成果を出す、ということです。
例えば、スポーツでは、やり方を聞いているだけより実際に見たほうがよく分かります。しかし、上達しようと思えば、どうやって練習するか考える必要があり、考えるだけでなく実際に練習、つまり行動をしないといけません。そして、練習の目的は上達すること、成果を出さないと、練習の意味がありません。
このように、百聞は一見に如かず、の続きの部分では、聞く、見るだけでなく、それを何のためにやるのかというところまで言っています。
実際には、聞いただけで分かったような気になる、見ただけで出来そうな気になる、考えるだけでやった気になる、行動しただけで満足して結果が出ていない、こういったことをやってしまいがちなので、百聞は一見に如かずの続きの部分も大事なことです。
どんな成果を出したいかを意識するだけで行動が変わります。今日の自分はどうなのか、振り返ってみてください。そこに気づきがあれば、素晴らしい一日になります。明日が変わります。
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