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コラム
Z世代への教え方
2022年10月26日
若手社員に「理想の上司・先輩はどんな人ですか?」と質問すると、「丁寧に仕事を教えてくれる人」という回答をする方がZ世代の社員の6割を占めるというデータがあります。
この若手社員の想いの背景には、現在上司でいらっしゃる30 代以上の方が若手時代に教わった仕事の教わり方との大きなギャップがあるのではないかと思います。
「背中で見せる時代」から「論理的に説明する時代」へ
あなたは、部下に仕事を教えるとき、「まぁ、とにかく一度やってみて!」と言ってしまうことはありませんか?
この教え方をされた若手は、「私はどうでもよい扱いをされている。」と誤解してしまったり、「必要とされていないからそういった教え方をするんだ。」と思い込んでしまうなど、仕事 への意欲が低下したり、自分の会社には居場所がないとふさぎ込んでしまうといったことがあります。
この状態が続くことにより、若手社員が定着せず、人材流出につながり、組織課題へと発展していきます。
Z世代の若手とは?
1990年後半~2012年頃に生まれた世代をさします。※現在26歳~29歳くらいまでの方のこと
Z世代は、デジタル、SNS、スマホに当然のこととして慣れ親しんでいるという特徴があります。そして次のような傾向があります。
仕事(働き方)について表に見えるもの
- キャリアに対して保守的
- 安定志向
- 仕事を通して社会問題を解決することに貢献したい
- 喜怒哀楽が表に出にくい
- 周囲を伺う癖がある
- 受け身傾向に見える
内側に秘めたもの
- 自分に自信がない
- 他人と比べて落ち込む
- 他人の評価が極端に怖い
「上司の背中を見て学ぶ」から「動画で詳しく説明を見る・聴く」
学び方の違いから、「説明できない上司」と「質問できない部下」の関係性が成立してしまい、Z世代の育成の難しさになっています。
若手から聞こえてくる言葉に、「それってやる意味あるんですか?」というのがあります。Z世代の若手は、人の役に立っていることの実感がわくことに大きな喜びを感じる性質があります。従って、誰かの役に立っている、社会の役に立っているという実感を持てるよう、目的をしっかり伝えることで、仕事への使命感や正義感を見出せるようになります。
教えること=あなたの力が必要です
と伝えることを意識していきましょう。
ポイント:部下の不安を解消することに意識を向けた伝え方をする
1.何をしてほしいのか
指示語を使わず、具体的に言葉に落とします
2.なぜそれをやるのか
部下の納得感のある理由を述べてください
3.どのようにやるのか
やり方を分かりやすくプロセスで伝えてください
※説明前に要点整理をしておくことが大切です
4.注意点やポイント補足
良くやってしまいがちなミスや失敗ポイントを伝えます
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