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徳久武洋

要介護者のための民間救急・外出支援・移動のプロ

徳久武洋(とくひさたけひろ)

有限会社 羅漢

コラム

30代で末期癌の方を、生家のある柳川へお連れした外出支援。

外出支援

2017年12月3日

 今回のお客様は、かなり外出が困難なお客様の搬送でした。30代と言う若さで抗がん剤が
効かず、末期癌の宣告を受けた方でした。最後に自分が生まれ育った生家・柳川まで連れて
いって欲しいとの要望でした。数カ所の癌転移が見られる上に、酸素が7リッターも必要という方
です。

 もちろん入院先のお医者様からは行かない事を勧めておられましたが、お客様の意識が朦朧
としながらも、「行きたい」と言われるお姿に何とかしてあげたいと病院様よりご相談を頂きました。




yanagawa




 そして迎えた当日の朝。我々が出発する少し前に病院からお電話があり、バイタル(生命の徴候)
が落ちています。●●様は行くとおっしゃってますが病院としてはまだ判断にお時間がかかりそうです。
いつまでにご返事差し上げたらよろしいでしょうかとのご相談でした。この日はこの搬送のために幸い
にも他にご予約がから無かったので一応病院へ向かう方向で進めますが、時間の事は気にされなくて
良いですよ、とお伝えし緊張しながら準備をしておりました。

 車庫を出発した頃、搬送確定のお電話があり搬送決行となりました。今日は朝から雨混じり、
風ありの寒い天気でしたので正直こちらも心配でした。病室から乗車の為に外に出た際にも寒さ
を訴えておられました。

 車内を出た時には眉間にシワがより、きつそうにされていたので引き返す事も考えながら、片道
約1時間半の柳川市へと向かい、ようやく柳川に入った事をお伝えすると、目を開き、周りを見渡
しておられました。不思議な事にバイタルも少しばかり快方になりました。目的地である生家に到着
すると、ご両親が 「部屋へ連れて行って上げたいのですが」 と仰られました。本人様にこの事を告げ
ましたが、「キツイのでここで」と言われ、この事をご両親にお伝えして最終的には車内の窓から生家を
眺めながら、時折駆けつけた親戚・知人が交代で車内へ入って再会の時間を過ごされました。



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ここでしばらくの時間をお過ごしになり、当社看護師の判断で病院へ帰る事をお伝えして病院へと
戻りました。本人様、ご両親。本当にありがとうございましたとのお言葉を頂き、無事に終了となり
ました。


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