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コラム

読書感想文はなぜ毎年宿題になるのか?

2022年8月21日

テーマ:読書感想文を書けない子どもたち

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

コラムキーワード: 国語 勉強法

※このコラムは、現役の教師に対する批判ではありませんが、コラムの内容が子どもたちへの教育の参考になれば幸いです。

学習指導要領に掲載されていない読書感想文


学習指導要領というのは、小中高の生徒に対する学習目標を掲げたものです。小学校低学年、中学年、高学年、中学1年、中学2年、中学3年、高校と細かく分かれており、子どもが成長する各段階で適切な指導を行えるようになっています。
各学校はこの学習指導要領に従って学習計画を立てるわけですが、具体的にどのようなカリキュラムにしなければならない、などの指導はありません。つまり、どのようなカリキュラムであっても、学習指導要領の要求水準をクリアしていればOKということです。
では、なぜ読書感想文というものが当たり前のように毎年組み込まれているのでしょうか。

まずは各学年の学習指導要領を見てみましょう。学習指導要領は各教科ごとに分かれており、それぞれ目標は3つあります。少し分量が多いので、一部のみ抜粋します。

小学校低学年

書かれている事柄の順序や場面の様子などに気付いたり,想像を広げたりしながら読む能力を身に付けさせるとともに,楽しんで読書しようとする態度を育てる。

小学校中学年

目的に応じ,内容の中心をとらえたり段落相互の関係を考えたりしながら読む能力を身に付けさせるとともに,幅広く読書しようとする態度を育てる。

小学校高学年

目的に応じ,内容や要旨をとらえながら読む能力を身に付けさせるとともに,読書を通して考えを広げたり深めたりしようとする態度を育てる。

中学1年

目的や意図に応じ,様々な本や文章などを読み,内容や要旨を的確にとらえる能力を身に付けさせるとともに,読書を通してものの見方や考え方を広げようとする態度を育てる。

中学2年

目的や意図に応じ,文章の内容や表現の仕方に注意して読む能力,広い範囲から情報を集め効果的に活用する能力を身に付けさせるとともに,読書を生活に役立てようとする態度を育てる。

中学3年

目的や意図に応じ,文章の展開や表現の仕方などを評価しながら読む能力を身に付けさせるとともに,読書を通して自己を向上させようとする態度を育てる。

高校

言葉がもつ価値への認識を深めるとともに,生涯にわたって読書に親しみ自己を向上させ,我が国の言語文化の担い手としての自覚をもち,言葉を通して他者や社会に関わろうとする態度を養う。

と、このようになります。
【出典】
小学校学習指導要領
中学校学習指導要領
高校学習指導要領

簡単に言うと、
小学校低学年:楽しく読書する。
小学校中学年:幅広く読書する。
小学校高学年:読書を通して考えを広げたり深めたりする。
中学1年:読書を通してものの見方や考え方を広げる。
中学2年:読書を生活に役立てようとする。
中学3年:読書を通して自己を向上させる。
高校:生涯にわたって読書に親しむ。
ということが目標として掲げられているということになります。

つまり、国語の学習指導要領には常に読書という目標があり、それに沿う形にするために読書感想文というカリキュラムを入れているだろうことが予想されるのです。

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