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コラム
必要悪というものの存在
2023年1月23日
「必要悪」について考えたことはありますか?
「必要悪」を調べると、「良くないことではあるが、社会や世の中にとって必要で、なくすわけにはいかないものやこと」と書かれていますが、「良くないけれど必要」という一見矛盾しているようで、確かにと思わせる様々なことを思いつきました。
その中の一つに、「子どもが怪我をすること」です。これは「良くないけれど、必要」です。
最近、「安全管理」として、子どもの集まる場所や施設、公園などに、「危ない」とされるものを置かず、もともとあったものも撤去したり処分したりされています。
では「安全管理」とは本来何なのでしょうか?
よく耳にする言葉で「リスクマネジメント」という考え方がありますが、これは「リスクを察知し、起こったときの損失を許容範囲にとどめるように対処策を取ること」だそうです。
人間誰しも、生活してく上でノーリスクでは過ごせません。
1歩外に出れば、危険はいっぱいです。それは室内でも一緒です。しかし、人間は生まれてからリスクを回避するす術を自然と身に付け、なるべく危険な目に合わないように過ごしています。
上手にリスク回避をしながら、自由に行動しているのです。
ところが、現在、「危ない!!危険!!」といって、リスク回避を学ぶために必要な環境を、「子どもを守るため」という正義の元、無くしていっていることも事実です。
最近公園でブランコが少なくなっています。
撤去されたところもあれば、新しく出来た公園には、滑り台しかないところもあります。遊具で遊ぶことで、子ども達はたくさんのリスク回避を学んでいるのですが、「けがをしないように、させないように」と大人が先回りして、大事な学びを奪っているように感じます。けがをして痛いと感じたら、次は同じような痛みを回避するようにけがをしないように気を付けるようになりますが、いくら言葉で「あれもこれも危ない」と伝えたところで、体に叩き込まれた痛みには及びません。痛みを知らない分、無謀とも思える行動をして、軽いけがでは済まなくなるような結果となります。
怪我をして痛い思いをすることは大事な「必要悪」。
だから、ブランコなどの遊具を、子どもの学び必要な物として、なくしてしまうのは止めてもらいたいと切に願います。
「リスクマネジメント」ができる子ども達に育てないと、彼らが大人になったときに誰が彼らを守るのですか?自分しか自分の身を守れないのです。
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