コラム
「どうして勉強しなければならないの?」明確な答え言えますか?
2021年12月11日
子どもに勉強をさせようとしたとき、
「どうしてこんなんこと(勉強)しなければいけないの?」
と言われて答えに困ったことはないですか。
私の塾にそう言う生徒はいません。なぜなら、その質問に対しては、こう答えるからです。
「その質問を言う人で成績が伸びた人はいない。」
「その質問が出るということは勉強したくないということ。成績を伸ばしたいって思って塾に来ているのに、その言葉が出るということは自ら成績は上げないでいい、って言っているようなものです。」
こう言うと生徒は二度と「どうして勉強しなければならないの?」と言わなくなります。
しかし、これは言わば脅しです。だから時間があるときに、もう一度答えるようにしています。
「幸せになるために学ぶ」
これが勉強する理由です。
何かを学ぶ方法を知るために学校で勉強するのです。学ばなければ幸せになりません。私たちは幸せになるために生まれてきたのです。そして、幸せは学ぶことから始まります。
このテーマは壮大になります。
一般論として抽象的に話してもいいのですが、ここは私の体験談を話したいと思います。
結論から言います。現在の私は人生に大変満足しており幸せな毎日を送っております。
好きな時間に寝て、好きな時間に起き、好きなものを食べる。憧れの車に乗り、仕事へ自主的に取り組めています。人間関係も緩やかな付き合いで自分のペースでコミュニケーションが取れます。毎月一度は気の知れた友人と食事をし、精神をリフレッシュさせ、やりがいのある仕事を毎日させてもらっています。悩みは人並みにはありますが、それは人間仕方のないこと、そう割り切れるほどに精神も強くなりました。
最高ではありませんか。ここまでの自由を手に入れた過程を話せるだけ話します。
少しでも皆様のご参考になればと思います。
私も実は勉強したくない、意味がないと思っていた子どもでした。義務教育を終えたら勉強から離れようと思い、工業高校へ進学しました。
工業高校では情報を専攻とする学科へ行きました。「この先の時代はITだ。」と信じて。確かに当たっていたとは思いますが、性格上、パソコンで仕事をし続けるのは向いておらず、非常に苦痛だと感じていました。
ITだと信じていましたが、やりたいことではなかったのですぐに投げ出しました。高校3年間はダラダラと過ごして、時が流れるとともに就職へと道を進めました。
18歳です。
就職が決まったとき、なんとなく感じました。
「人生は終わった。」
工場で働くための人生だったのか。やりたいことも見つからないまま過ごしていく人生だったのか。そう感じました。
現在、この国は資本主義であり、自由主義、そして民主主義です。先人たちが恋焦がれた社会が今の世の中です。平和であり、身分も平等となっている、生まれながらに人権が備わっている、それは歴史上なかった世界であり、現在その理想とする最高の社会がここにあります。
しかし、この国の国民はどうでしょうか。自分の生活に満足しているでしょうか。将来へ希望をもって生きているでしょうか。先人たちの思いをくみ取り、さらにより良い社会へと努力を続けているでしょうか。
答えは定かではありませんし、人の感情に寄与する部分が多くあると思います。
私は、この時代を生きる者として、人生をきちんと送りたいと考えました。
そして自分に自問しました。「やりたいことはなんだ」と。
日本の男性の半分は独立して自分の会社を持ちたいと考えています。そして、私もその一人でした。
「何の能力もないけれど、夢が叶うのなら将来社長になりたい」
この先の保証もないけれど、本当にやりたいことかも分からないけれど、ここでいかなければ二度と人生を歩めない気がしていました。
「勉強する。大学へ入って人生を変える。失敗したらどうしようではない。やらない後悔より、やる後悔でもない。絶対に大学へ入る。そのために大学へ入るためのありとあらゆる勉強する。」
失敗したら…そういう考えはありませんでした。それほどに強烈に成功を意識しました。
大学はこの国において最高の環境を与えてくれます。
人生を変えるためには「時間、金、勇気」が必要と言われています。その全てが大学にはあります。
「学問のすすめ」を書いた福沢諭吉は「実学」を学べ。と説いています。勉強したら良いですよという甘い本ではありません。歯にもの着せぬ言い方で強烈に実学の利を説いています。ぜひご一読することをオススメします。
最後に何が言いたかったというと、勉強だけがリスクなく人生を変える最も優れた手段であります。そして、人間は脳を使って発展してきました。
現代社会で幸せに暮らすには知識が要ります。そして、その多くが勉強によって手に入ります。光が当たる成功者は学歴がない方が多いですが、それは地獄のような努力と自分の全てを犠牲にしてその溝を補っております。他人では決して想像できません。
真似してはいけないのです。
幸せへの正攻法は存在します。そして自然と幸せにはなりません。自ら幸せになるのです。hg
以上、人が勉強する理由でした。どうか皆様が人生を幸せに送れますように。
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