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コラム
意外と多い家族関係の悩み
2022年6月20日
終活相談内容は、多岐にわたる内容があります。
これまでに行った終活相談の内容を少しグラフ化してみました。
相談内容として具体的に多いのは、「葬儀」「供養(お墓)」「遺言」という順番になっています。終活で、ご自身が亡くなった後に、「迷惑をかけたくない」ということが、終活に取り組む理由であることが、読み取れます。
次に、これからの老後生活においてのお困りごとである「病気になった時・介護等が必要となった時」の備えとして、成年後見制度や資金の準備として、不動産の処分などが続いています。
終活での取り組む項目としては、たくさんの情報がネットを検索すれば、出てきます。
実際の相談内容に含まれないものでも、例えば「デジタル遺産」と言われるようなスマホやPCの中に保存されている写真データやSNSなどを利用している方の暗証番号なども考えられますが、具体的な相談には至っていません。まあ、情報されあれば、デジタルデータなどは、自分で処理可能というところなのでしょう。
このグラフの中で、注目すべきは、その他に分類される項目が最多であることです。
その他の相談は、終活で取り組む内容であるものに、含まれないものを指しています。
この項目の中で、一番多いのは、「家族・親族関係」に関わることです。
「子どもがいないけど、死後のことを兄弟姉妹には頼みにくい」と言った声は良く聞こえます。理由は、終活相談に来られるご本人もそれ相当に高齢者であるならば、兄弟姉妹も同様に高齢者であることは間違いないわけですから、そんな声もある程度理解ができます。自分の死後を託すのに、「もしかすると、自分より先に亡くなるかもしれない」人を頼りに出来ない事情なのでしょう。そうすると、甥・姪あたりを託す相手を考えておくことが必要になるかもしれません。もっというと、従兄弟の子ぐらいまでは、死後を託す範囲の中に加えておくことも必要かもしれません。
民法上の、親族は、「6親等以内の血族と3親等内の姻族」となっています。
この法律で書かれている親族の範囲を図にすると意外に人数は、多いものです。
死後の事柄を頼める人がいないと、悩まれている方は、一度家系図を作ってみては如何でしょうか。
実際、終活相談に、家族関係の相談では、頼める家族がいないと考えている方の家系図を作成して、「この人にお願いすることは良いのでは?」という提案もさせてもらっています。勿論、全てを託すことができなくても、相続の処理だけでも、お願いしておけば、その他の葬儀・供養と言った事柄も、スムーズに解決することが多々あります。その時の注意点は、法定相続にできる血族の範囲の人と血族だけど、法定相続人にならない範囲の人及び姻族の人によって、遺言は作るか作らないに差があることです。遺言は作っておいた方が良いとは思いますが、推定される相続人(法定相続)ができる人がいるのならば、遺言がなくても、「こうして欲しい」という託したい事柄をエンディングノート等を使って伝えることができれば、良いのではないかとも考えられます。これが一番安上がりでもあるわけです。何もかも、終活するのに、お金をたくさん使う必要はないのだと思います。
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