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神田紀久男

終活や死後事務委任契約に関わるコーディネートのプロ

神田紀久男(かんだきくお) / 終活カウンセラー

株式会社 イフケア北九州

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コラム

いつまでも経っても、「子どもは子ども」

2021年10月19日

テーマ:おひとり様の終活

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: 遺言書 作成エンディングノート相続対策


終活相談に来られた90歳の女性。一人暮らしで、死後事務をお願いしたいという相談を受けました。
お会いした印象は、とても90歳には見えない。とてもお元気で、しっかりとお話をしておりました。
現在の自分の状況も、書面にまとめておられ、相談もスムーズに進みます。
まずは、ご家族の状況確認。子どもは、長男一人だけ。東京で仕事をしているそうで、会社でのそれなりの地位にいるとのことで、忙しそうにしている。また、その奥様も、時々自分に連絡をしてくれて、義母の様子を気にかけてくれている。二人いるお孫さんも、それぞれ就職していると、ご家族の様子を、とても楽しそうに、誇らしそうにお話をされておりました。
一緒にくらしていないけど、色々と心配してくれている家族がいる訳で、貴女に「もしもの時」があれば、駆け付けてくれるのではないですか?と尋ねました。
駆けつけてはくれる。でも、子どもは、仕事で忙しい。私が死んだときも直ぐに駆けつけることは難しいかもしれないと言われたので、心配しているとのことでした。
確かに、仕事をしている最中に、死亡連絡を受けたとすると、そうかもしれません。でも、奥さんや、お孫さんもいるわけで、誰一人駆けつけることが出来ないというのは、少し想像しにくいなあと感じながら、角度を変えながら、質問を繰り返していきました。
総じていうと、「子どもには迷惑を掛けたくない。 母親である私が、誇らしいと感じる仕事をしている子どもに迷惑を掛けられない。」という思いがとても強い方なのだと感じました。
「だって、そうでしょう。 部下もいるし、お客様もいる。しっかりとした仕事振りを示していかないといけないでしょう。 私のことで、その仕事をキャンセルしたり、ほったらかしにさせられない。」
「私が死んで、骨になってから、時間のある時に、弔ってくれたら、それで良い。」と話されます。
少し、現代の働き方との価値観の違いを感じる部分もあり、昔気質の方なのだろうと思います。
それと同時に、やっぱり子どもの面倒は、母親である自分が面倒を見るという意識があるのであろうと感じました。
死後事務を引き受けるかどうかは、これから話を進めていきます。同時に、ご家族の意見も聞きながら、考えていきましょう。と今回の相談を終了しました。元気だし、時間をかけても大丈夫なので。

相談を終えた晩、ふと、自分の母親のことを考えました。私の母は、私のことを未だに、「お兄ちゃん」と呼びます(私は、妹との二人兄弟)。孫である私の子どもに対しても、私のことを「お兄ちゃん」と言うそうで、孫からも笑われています。母と話をしていて、時々感じることは、母の心の中での私は、「高校生ぐらいから成長していない」ことです。
大学入学と同時、家を出て、それからは、一緒に暮らしていないので、そうなのかもしれないなあと考えたりしてましたが、今回の相談者の話を聞いていると、母親にとって、子どもは何時までも子どもなのかもしれないなあと思った次第です。
この相談も、死後事務委任を引き受けることもなるかどうかは、わかりません。
子ども立場からすれば、「母ちゃん、そんな心配しなくても大丈夫。ちゃんと面倒見るから。」と話がまとまるような気がしないでもない。
どんな結論になるのか、とても楽しみです。親子の絆を感じることが出来るような気がしてなりません。

この記事を書いたプロ

神田紀久男

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神田紀久男(株式会社 イフケア北九州)

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