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神田紀久男

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神田紀久男(かんだきくお) / 終活カウンセラー

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コラム

お葬式はドンドン変わる?

2021年5月21日

テーマ:葬儀

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: お墓エンディングノート


「実は、先月親が亡くなってね」 先週、連絡をもらった知人が話をはじめた。私は、「それは大変だったね。葬儀は無事に終わったの? 葬儀のことは上手く進んでいる?」と尋ねると、「そのことで、少し相談があって連絡した。」と。 相続税のことが心配だったようで、概略の考え方を説明し、細かなことは、税理士さんに相談するように勧め、業務終了。
話を終えて、ふと、「遺族の方から、家族が亡くなった時に訃報が届かなくなったなあ」と思いました。家族葬とか直葬などのお葬式の形態が登場して、時間もかなり経過しました。また、仕事上の取引先などの社葬なども、あまり聞かれなくなった長い時間がたちます。よく考えると、本当にお葬式に参列する機会はめっきり減っていることに気づきました。
仕事上、普通に人よりも、訃報に接する機会が多いと自認する私ですが、その私でさえ、お葬式にいく機会が減っているのですから、一般消費者の皆さんは、家族・親族のお葬式以外は、本当に少ないのではないかと思います。
私自信は、訃報に接してもなるべくお葬式に参列は控えめにしてきました。どちらかと言うと、「そっとしておいた方が良い」だろうと思いがあるし、相談などの必要があれば相手が声をかけてくるだろうと思っています。悲しみの多い場面です。色々と不安があるにせよ、こちらから積極的にアプローチするよりも、待ちの姿勢である方が、相応しいかなと常々思っております。
昨年の新型コロナウイルス感染拡大がはじまり、お葬式の場面でも、三密を避けることが求められ、尚一層に、訃報連絡のないお葬式に拍車がかかったように思います。それまでならば、「連絡した方が良いのかどうか。」など、何も家族で決め事がないときは、迷われることが多い事柄だったはずですが、密を避けるために、「連絡しない」「家族だけ」と吹っ切れたようにおっしゃる方が多くなっています。
1年前には、「葬儀のオンライン化」などの方式も模索されましたが、1年も経つとあまりそんな話も聞こえなくなってきました。これもよく考えるとそうですね。「呼ばなきゃ呼ばないで良い」と思えば、オンラインで葬儀をする必要もないし、あくまで少人数で行えば良いわけです。
「遠方にいる親族も呼ばない」も徐々に当たり前になりつつあると思います。
どこまでにたどり着くかはわからないけど、「遠くに住んでいる子どもも呼ばない」という話を近い将来に聞こえてくるような気がします。お葬式に対して考え方が変化していることを実感します。

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