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コラム
明るい終活 (老後の不安の解消に向けて)
2020年12月19日 公開 / 2021年2月19日更新
令和2年12月16日より、北九州市福祉協議会さまの「終活相談コーナー」がスタートしました。
初日は、定員3名に対して3名の相談申込と順調なスタートであったと思います。
3名の相談者のお話を聞きながら、感じたことをお話します。
ヒトが、「死」に至るまでの過程を考えれると、年を取るにつれ、体力が低下し、病気やケガに見舞われていくことというふうになっていくことは致し方ない面があります。
「健康寿命」という指標が出てきたのも、如何に元気に生き続けるかを考えていこうという中でに生まれてきたのだろうと思います。確かに健康でいれば、治療や薬にかけるお金が必要なくなるわけですし、とても良いことだと思います。
終活相談の中でも、やはり高齢者の一人暮らしの相談の中には、「今の生活を維持しながら、死後事務にかかわる費用が捻出できるか」という不安が多いのだと感じます。
自分の今ある財産を、毎年、少しづつ取り崩しながら、生活をしている。その上、病気や介護で誰かのお世話になることを考えると一層の負担が増える。また高齢者になればなるほど、認知症になるリスクも高くなり、「おひとり様」であれば、誰かの世話にならないと見守り・財産管理などもままならない。当然にそれなりの費用も掛かる。なおかつ、死後の後始末にもお金がかかると考えると、不安で仕方がないといった相談は、増えているように思います。
ある程度財産があるとすれば、まあ何とかなるかと考えることも出来るでしょうし、逆に財産が全くない場合も生活保護の制度の活用することで、救われることもあるでしょう。今本当に困っている人は、今の生活は、年金収入などで、何とかなっているけど、このまま長く生きていると、財産が枯渇してしまいそうだというぐらいの財産をお持ちの方かもしれません。子どもや親族に頼れる人は、不安の解消の手立てがあるかしれませんが、「おひとり様」にとっては、深刻な問題なのだと思います。またコロナ禍の中で、病気への不安を一層増したことでしょうし、高齢者の保険料負担割合の見直しなども行われるとなると、悩みは深まる一方なのではないでしょうか。
死後事務委任契約で、亡くなった後の不安の解消はできるのでしょうが、病気・ケガ・認知症のような不安に対して処方箋を提案できるようにしていかねばなりません。
ただ、病気や認知症にならないようにすることが究極の「終活」だと思います。「健康維持」は、明るい終活になることは間違いありません。
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