コラム
ハーブの祖「貝原益軒」先生 ~ ハーブとストレスフリーのすすめ ~
2022年1月8日
私が住んでいる近所に貝原益軒先生が眠るお寺があります。歩くには程よい距離なのでたまに出かけますが、殆ど人と出会う事はなく、個人的には「超穴場」なパワースポットです。
益軒先生は歴史の教科書でも出てくる有名人。とくに「養生訓」は日本人なら知らない人はいないでしょう。
でも、益軒先生の功績はやはり「大和本草」!いわゆる「ハーブ」が「本草」と呼ばれ、薬用に値する植物や鉱物、動物についての、特徴、薬効を述べた学問でした。
日本の最も古い本草書は、大宝令が制定されたころ、当初朝鮮や中国から入ってきた書物から書き起こされたものでした。
そこから、日本人が著した、日本の本草学のはじまりは18世紀初頭。江戸時代中期に、益軒先生が著したこの「大和本草」なのです。益軒が生涯をかけて本草を独自の視点で調べて述べたものの総まとめとなります。
とにかく、庶民にも読みやすくするために仮名まじり文で書いていることや、嘘の文章がないとされています。当時は漢字だけで書かれた本を益軒先生が、あえて、仮名交じり文にしたのは、より多くの人たちに本草の学問を知らせたかったに違いないと多くの専門家も語っています。今は現代文訳で見る事ができますが、本当に押しつけがましくなく自然体で独創的。「大和本草」には、植物以外にも鉱物や動物についての記事もありますが、他にもお菓子や動物を始め意外なものについてのコラム的なものも記載がありました。ぜひ一度は読んで欲しいと思います。ハーブを学ぶ人たちなら尚更です。↓の画像は益軒先生像の後ろ姿です。背中を見て学べと自身が撮ったものですが、見る人には失礼な!と思われるかたもいらっしゃるかと思います。お許しくださいませ。。。
養生訓の方が現代まで読まれ続けているベストセラーですが、こちらは益軒先生の生き方の哲学という感じで、現代に通じる所があるのがロングセラーの理由かも知れません。
とにかく健康寿命を長くしたいなら、嫌な事はしないで、好きなことだけやればいい、の一文は現代のストレス社会には、一番響く言葉でしょうね。
少し強引ですが、そんなストレスを和らげてくれるハーブティーは香りが良くて美味しく身体に入ってくる優しいお花のハーブがお薦めです。カモミールやリンデン、ローズ、ラベンダーなど。
含まれる成分はアピゲニンなどのフラボノイド類。血流をアップしてカラダを温めて、内側から全体を緩めてくれますが、精油成分のファルネソール、ゲラニオールやリナロールなどの甘くて優しい香りが副交感神経のスイッチをすぐさまオンにしてくれそう。香りを楽しみながら、温かくして美味しくお飲みくださいね。
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