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補助事業の計画書は誰のために書くの?

2022年6月22日 公開 / 2022年6月23日更新

テーマ:補助金・助成金

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 補助金 助成金新規事業 助成金経営戦略

経済産業省等の補助金を貰うためには事業計画書が必要



経済産業省等の補助金を貰うためには、ほとんどの場合、事業計画書の提出を求められます。

そして、事業計画書の審査があり採択されることが、補助金をもらうための最初の条件になります。

「事業計画書なんていちいち作成するなんて面倒くさそう!」、「事業計画書なんて作ったこともないし、作り方もわからないし、嫌だなあ!」と思われ方もいらっしゃるかもしれません。

では、その補助事業の計画書は一体、誰の為に書くのでしょう?


事業計画書は3つの人の為に書く!



私は少なくとも3つの人の為に書くのだと思っています。



自分自身の整理の為



1つ目は、まず自分のためです。

事業計画書を作成に係わるのは、中小企業事業者の場合はほとんどが経営陣の誰かです。

実際の計画書の作成は補助金調達コンサルタントなどの第三者に依頼されるケースもあるかもしれませんが、経営陣の意思を反映させた計画書でなければなりません。

特に補助事業で書いた内容は実際に実行しなければ、採択されたとしてもお金は頂けないので、ただ補助金欲しさに丸投げするやり方は後で後悔する恐れが高く、とても危ないやり方です。


それにはまず自分が何をやりたいのかを明確にすることがとても大事です。

そして依頼する場合は、自分がやりたい内容と合っているのかのチェックを必ずしてください。

つまり、自分にとっての計画書作成の目的は、やりたいことを整理することです。

事業計画書には、

「何のために」、「どんなことを」、「誰が」、「いつ」、「どこで」、「どのように」などの明確な記載が必要になりますので、

計画内容が具現化し、実行しやすくなります。

実行しやすくなるということは、成果を得やすくなるというわけです。

そもそも企業が補助金を貰う本来の目的は、補助事業の成功のはずだと思います。

採択されやすい計画書は具体的でわかりやすく実現性が高い計画書です。

国なども事業の成功が期待できると思ったから、採択するのです。


部下やステークホルダーへの理解の為



2つ目は、一緒に働く従業員やステークホルダーの為です。

従業員がいる場合、書いた計画を成し遂げるには、従業員の協力が必要なケースが多いと思います。

またそれを話すことで、従業員のモチベーションも上がるのではないでしょうか?

例えば、「今度こんな機械を入れようと思っている。そしたらみんなの仕事もいまより楽になるだろう!」、

「この前、みんなで話していた新商品を開発しようと思うんだ。そのためには何としても補助金を取りたいんだ!」

なんて話を社長からしてもらえれば、私ならばきっと嬉しく感じると思います。

そういう意味からも、従業員に計画書の内容を見せるかどうかは別にして、計画の骨子は話せるようにしておきたいものだと思います。



それからステークホルダーです。

ステークホルダーとは、経営上の直接的または間接的に影響を受ける利害関係者のことですが、

わかりやすくいえば、金融機関や仕入先、取引先などです。

特に最近は事業計画終了後にしかお金が入ってこない補助金が多いため、つなぎ資金が必要になります。

自己資金での資金調達が難しければ、金融機関から借り入れをしなければなりません。

その場合は、「補助事業計画書を見せてほしい」と言ってくるのが普通だと思った方がよいかもしれません。

融資する以上、当然ながら金融機関もどんな計画をしようとするのか知る必要があるためです。



審査の為


そして最後は採択されるため、つまり審査員の為に書くのです。

補助金の多くは審査基準が設けられており、「こういうことを書いてください」と公募要領に書かれている場合が多いです。

つまり、審査員はそれに基づいて、審査することになります。

まずは、そのポイントを抑えて書くことが大事になります。



といっても誰が審査するかわからないのに、審査員の為に書くってどういうこと?って思いますよね。

そう、誰が審査するのかはわかりませんよね。

審査員にも様々な人がいます。

優しい人もいれば、厳しい人もいる。

真面目な人もいれば、いい加減な人もいるかもしれません。

VAKでいえば、Aタイプもいれば、Vタイプもいるし、Kタイプもいる。

そして人間は感情の動物ですから、機嫌がいい状態の人もいれば機嫌が悪い状態の人もいる。

限りなく公平に審査をしなければならないのが原則ですが、特に予算が多く、申請件数が多い補助金の場合は公平に審査することは困難です。

私は何百件も申請のお手伝いをしていますが、何故この内容で採択されたのに、こっちの内容では採択されなかったのかということが数えきれないほどあります。


そして悟りました。

自分で理想の審査員を決めて、その人の為に書くのです。

よく私はコンサルティングの現場ではパーフェクトパカスタマーを設定してくださいと話しますが、それの審査員版です。(笑)

量子力学でいう「波動の法則」を使うのです。

これについては次回詳しく触れたいと思います。

この記事を書いたプロ

髙柳和浩

個性を引き出し”運を味方につける”経営コンサルのプロ

髙柳和浩(笑顔商店株式会社)

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