「いい先生」との出会いを通じて子どもたちの人生に光を（2/3）

子どもたち自身が自分の可能性を信じられるように

　教育業界で働きながら感じたことは「いい先生と出会えるかどうかで子どもたちの人生は変わる」ということだったそうです。「私自身、うまくいかない時と成績が急に上昇する時期のどちらも経験しているんですが、調子が良くなる時はやっぱりいい先生が伴走してくれているんです」

　そして、生徒として漠然と感じていたことを、自分が教える立場になり、改めて意識して考えてみました。すると「どうせ自分なんて」というネガティブな先入観が邪魔になっている」ことに気がついたと言います。「最初からできないと思っているから、やればできるのにやる気が起こらないんです。でも少しでもやってみて『あ、できた』という感覚を味わえれば考え方も姿勢もガラッと変わります。もちろん教える方もそういうタイミングを見逃さずに『ほら、できるでしょ！』ときちんと褒めてあげます。できないという思い込みが邪魔をしていることって意外と多いんです。もちろん、本当にできていないところは指導して改善していきます。でも劣等感を払拭して、可能性を見せてあげることが本当に大切だと感じるんです」

　大学を卒業してからも家庭教師業界に就職し、教える立場、マッチングする役目、いろんな角度から子どもたちを鼓舞してきた白岩さん。「いつかは独立したいな」と漠然と胸に抱えていた思いを実現するのにそう時間はかかりませんでした。

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