入居者とオーナーの満足度にこだわる「堅実なアパート経営」（3/3）

高い入居率と収益稼働率を実現し、販売物件は全国で約1000棟に

　同社が全国で手掛けるアパートは、販売棟数累計986棟、管理戸数7119戸を誇ります（2021年8月時点）。すべての管理物件で、サブリース契約を結ぶオーナーが1人もいないことも、同社ならではの特徴だと言います。サブリースとは、家賃下落や空室が心配なオーナーが管理会社に対して一括借り上げを依頼するシステムです。「そもそも家賃下落や空室のリスクがなければ選ぶ必要がないため、当社ではサブリースを選択するオーナーがいません」

　収益の安定性は、入居率99.8％（2020年平均）と、独自基準の収益稼働率98.3％（2021年6月）が示します。収益稼働率は、年間満室状態の収益を100％とし、経年によりどれだけ収益を維持しているかを集計したもの。築年数が経っても家賃の下落が少ない傾向が伺えます。

　中島さんは、15周年を迎えた2021年8月に、売買仲介を行う子会社を設立しました。「オーナーからアパート以外の不動産も任せたいという声が増え、事業を拡大しました。すでに依頼があり、これまでの仕事ぶりが評価されているとうれしくなります。これからも『不動産のことはアイケンに任せておけば安心』と思われる存在を目指します」

（取材年月：2021年9月）

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