入居者とオーナーの満足度にこだわる「堅実なアパート経営」（2/3）

好立地と社会人女性のニーズを満たす物件づくりで成功を導く

　アパート経営を成功させるためには、立地が重要です。「10年先、その先も入居者に選ばれるよう、主要駅の徒歩10分圏内のエリアで厳選します。といっても、割高な駅前の一等地を無理に追いかけるわけではありません。たとえお客さまをお待たせしても、当社が将来性や利回りから導いた基準を満たす土地のみを取得します」と中島さん。また、所有する土地がある場合は、その土地を調査し、最適なプランを提案することもできます。

　さらに成功を後押しするのが物件力。物件の魅力を高めるため、部屋探しで厳しい基準を持つ社会人女性のニーズを取り入れたデザインや設備にこだわります。「一人暮らし経験のある社会人女性は、立地からデザイン、間取り、設備、セキュリティーまであらゆる要素を厳しくチェックします。賃貸ショップでの経験から、彼女らが住みたくなる部屋は、誰からも人気を集める物件になると言えます」

　中島さんが徹底するのは、どんな広さ・形状の土地であっても、全室を人気物件にすること。一棟一棟に応じた柔軟な設計をかなえるため、社内に多くの設計士がおり、約4割は女性だとか。使い勝手に優れた間取りや、生活音が響かない防音構造、便利なスマートロックなど、ワンランク上の住み心地を実現します。

　入居者募集や家賃集金、クレーム対応など管理業務も引き受けます。同社のアパートは、退去予定の段階で希望者が集まる人気物件ばかりで、防音・防犯などにも優れているため、管理にまつわるトラブルも少ないそう。一人一人きちんと入居審査を行い、精査できる効果が、家賃滞納率0.08％（2021年8月）という数値にも表れています。

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【次ページ】高い入居率と収益稼働率を実現し、販売物件は全国で約1000棟に

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