家族の大切な住まいを守り、付加価値をプラスできる屋根・外壁の専門工事店（3/3）

お客様と地域の職人の距離をもっと近づけていきたい

　実は吉田さんは一級建築士でもあります。自分への挑戦として勉強していたそうですが、この業界で専門職の方が一級建築士の資格を持っているのは珍しいのだとか。吉田さんの仕事に直結している資格ではないものの、建築士や他の専門職の方とのネットワークが広がり、いい刺激になっていると言います。「住宅建築の職人と建築士が集結し、対等に意見を交わしながら家づくりができたら、もっと面白くて快適な住まいができるのでは」と、吉田さんは密かに夢をふくらませています。

　同時に吉田さんにはもうひとつ、叶えたいことがあります。それは、「地域にとって身近な職人集団になること」です。その手始めとして職人全員に名刺を持たせ、現場リーダーである職長はお客様にあいさつに伺うよう徹底することに。お客様は親しみと安心感が持て、職人は責任感と意欲が高まるいい相互関係が生まれており、現場は今まで以上に活気がみなぎっているそうです。「職人の顔が見えるようになれば声をかけやすくなりますし、職人と職人を結ぶきっかけにもなるのでは」と、今後の動きにも期待が高まります。

　また、2014年4月には仕事を通じて知り合った建築業界の仲間と「たてものの窓口」をスタート。住まいの困りごとのよろず窓口として相談を受け付け、登録業者やそのネットワークを活用して地域の職人が悩みを解決するサービスです。「職人とお客様を結ぶかけ橋になっていきたい」と吉田さんも仲間も意気込みは十分。住まいのことで困ったことが起きたときには、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

（取材年月：2014年3月）

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