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中田康晴

人が辞めない職場づくりを支援する介護コンサルのプロ

中田康晴(なかたやすはる)

株式会社グッドコミュニケーション

コラム

新規募集の前にやるべきこと

2019年2月28日

差別化と定着

新規募集広告の掲載前に考えて欲しいこと。
あなたの事業所が求職者から選ばれる明確な理由はあるでしょうか?
「同じ介護の仕事をするのなら、うちの事業所で仕事をした方が人間関係もいいし、
教育体制がしっかりしていて介護職員としても成長できますよ!」
つまり、他事業所と差別化できる強みがありますかという点が1点。
もう1点は、新しく入った職員さんを、定着させることができますか?
ということです。
せっかくの縁できてくれた職員さんが、
1ヶ月や2ヶ月で辞めてしまうような事業所でしたら、
同じ事が繰り返されるだけです。

職場に空いた大きな穴

職員さんが定着しないというのは、職場に大きな穴が開いているような状態です。
いくら新しい職員さんが入ってきても、その大きな穴から出て行ってしまうのです。
まずは、大きな穴を見つけ、少しずつ小さくしていき、最終的にはきっちり塞ぐ事が最優先でしょう。
職員が定着しない介護現場の話を聞いてみますと、
「今は人がいなくて大変な状況で、私が辞めたらみんなが困る、
何より利用者に迷惑をかけるから、とても辞められない。
でも新しい人が入って一段落したら、次は私が辞めようと思っている。もう限界です…」
経験もあり、介護の仕事への熱意を感じさせる人が、目に涙を浮かべながら言うのです。
こういった話を聴くのは本当に辛いです。

言い訳より具体的行動を

「先週から募集広告を出しているんだけどねぇ」「とにかくもう少し待って」と
人が入ってこない言い訳や時間稼ぎの言葉を並べても、
職員さんにしたら、余計にイライラや反感が募るだけです。
それよりも、具体的に何らかのアクションを起こすことです。
まずは、現場の職員さんの声にしっかり耳を傾けること。
ひたすら、聴き役に徹して、聴いてください。
しんどい、辛い、へとへとだという状況を受けとめて欲しいのです。
たとえ、状況がすぐに変わらなかったとしても、
気持ちを聴いてもらえた、わかってもらえたというだけでも、全然違うのです。

業務の見直し

そして、聴くだけでなく、並行して業務の見直しも行いましょう。
本当に必要な仕事と、そうではない仕事、ムダな仕事、惰性になっている仕事、
特に利用者と直接の関わりがない業務については、
大幅な見直しが必要です。
ムダな会議、ムダな報告書は即刻やめましょう。
募集についても、広告を出すだけで無く、
事業所近隣のポスティングもやるべきです。
具体的な行動を起こさなければ何も変わりません。
他にも職場改善に向けて、できることはたくさんあるのです。
厳しい状況に受け身になってしまうのか、逆境の中、一歩前に進めていくのか
ピンチはチャンスでもあります。
今どちらを選ぶかで、未来の職場が、良くも悪くも変わっていくのです。
みんながしんどい時こそ、結束を高める絶好の機会でもあるのです。
「あの時は、本当に大変だったね」と後から笑って振り返る事ができるように、
今ここ、このタイミングで、できることを、しっかりやっていきましょう!

この記事を書いたプロ

中田康晴

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中田康晴(株式会社グッドコミュニケーション)

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