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一色麻生

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一色麻生(いっしきまき)

Fushime塾

コラム

ひとりで事を抱えてしんどくなったときの対処法

メンタルヘルス

2017年10月19日 / 2018年1月3日更新

 
「あんな上司いなくなればいいのに!」



・・・と、いきなり衝撃的な言葉かもしれませんが、
かつて私自身が感じていたことです。



組織のなかで働いていると、上下関係に悩んだり、
コミュニケーションに悩んだり、悩みは尽きないと感じます。





そんななか、とある会社にお勤めの方から、こんな相談がありました。



「今の職場では、協力してくれる人が一人もいません。」とのこと。



もう少し聴かせていただくと、
これまで誰もやったことのない仕事を、たったひとりでやっている状況なのだとか。



もちろん、この方には、上司がいます。
そして、部下もいます。
「中間管理職」と言えば、イメージしやすいでしょうか。
でも、その仕事に携わっているのは、相談者おひとりだけのようです。



私は、お話しを聴かせていただきながら、
「どんな職場だろう?」とイメージを膨らませました。





そうしていると、ちょっとした違和感を感じました。
なぜなら、相談者の話しぶりと職場が合わない感じがしたからです。
と言っても、職場を見ている訳ではないので、あくまでも「感じ」です。



相談者は、ことの次第を順序立てて、キッチリ分かりやすく話してくださいます。
表情や声の調子からは、強い正義感や責任感を感じました。



相談者のお人柄と、職場での様子をあわせて考えると、
とにかく独りで頑張ってこられた光景が目に浮かびました。



量や、質や、スピード、正確さ、、、
仕事で求められる要素は種々様々です。
コミュニケーション能力も求められます。



でも、もし、それらを一度に、ひとりに求められているとしたら?
コミュニケーションを取りたくても、肝心の相手がいない状況だったら?



任された仕事とはいえ、始めから、最後まで、
すべてをひとりでやりきるのは、難しいかもしれません。



「いやいや、私は自営業だから一人で何でもこなしますよ」って方もおられますよね。
でも、今日はちょっと脇に置いておきましょう。





さて、ここで、仕事のストレス度を考える3要素があるのでご紹介しますね。



① 仕事のきつさ

② 仕事の自己裁量度

③ 上司等の支持



・・・と、この3点です。



この3つの掛け合わせで、仕事のストレス度は変わります。



たとえば、Aの仕事は、
仕事は相当キツイのだけど、
やり方や掛ける時間が自分の好きなように調整できて、
困ったぁー!って手を上げれば、手伝おうか?とサポートがある仕事。



Bの仕事は、
仕事は相当キツイうえに、
締め切りに追われ、落ち着いて取り掛かることができず、
困ったぁー!と声を上げても、誰も気づいてもくれない仕事です。



さて、どちらがストレス度が高いでしょう?



あきらかに、Bの仕事だとわかりますよね。





それでは、今回の相談者は、どのような状況でしょうか?
ここは、一緒に考えていただきたいのです。



いかがですか?



おそらくBの仕事に限りなく近いだろうと想像できますよね。
ストレス度はかなり高く、心身ともに疲れ切っている可能性が高くなります。



日本語には、孤軍奮闘なんていう、言葉もあります。
強大な敵に独りで立ち向かっている感じでしょうか。
なんだかカッコイイ気もします。



でも、それは、別の見方をすれば、
四面楚歌で、孤立無援なのかもしれません。



大勢のなか、たったひとりで、困難な局面に立ち向かっていく姿は、
ともするとアドベンチャー映画のようですが、現実はそうはいきません。





私自身、うつ病を経験しています。



その当時、30代半ばの私は、
「責任ある仕事を任された!」
「私は期待されているんだ!」と喜び勇んで、
依頼があれば断らず、すべての仕事を引き受けていました。



もしかすると、ひとり仕事を抱え込んでいる私を見かねて、
手を差し伸べたり、声を掛けてくれる人もいたのかもしれませんが、
今となっては、それさえも記憶が怪しいです(汗)



「私にやってできないことはない!」
「私がやらなくて誰がやる!」
「誰よりも完璧にこなしてみせる!」



と、自分の気持ちに火をつけながら毎日の仕事をこなしていました。
自分で書きながら、なかなか挑戦的でイタイ奴だな~と思います(笑)



チャレンジ精神は大事ですが、それは心身ともに健康であることが前提です。
もしそこのバランスが崩れていると感じたら、もう戦わなくてもいいと思います。
ましてや、たったひとりでその役を担っているのだとしたら、なお更です。



どこかにお勤めをしているなら、替わりの人はいくらでもいます。
認めたくないかもしれませんが、それが組織です。
一人ではない良さだとも言えます。



「私がやらないとー!!!」と、ひとりで抱えて頑張り続けることで、
結局は、誰も幸せじゃない状況をつくります。



いま振り返ると、10年前の私は、自分自身もさることながら、
家族も、上司も、部下も、同僚も、みんな幸せではなかった気がします。
ギスギス・ギクシャクしていましたもん。



目の前に敵がいるーーー!!!と思ったら、
戦わずにはいられない方もいるでしょう。



ただ、明らかに独りぼっちなら、誰も援護射撃をしてくれないなら、
ここは戦わずに、一旦休戦しておくことを私はお勧めします。



ほんとうにボロボロになってから、やっぱり休もう・・・と思って、
どうにかこうにか休んでも、快復には時間がかかります。(←ちなみに私はこのパターンでした)
みんながみんな、映画「ダイハード」のマクレーン刑事のようにはいきませんからね。





今回のご相談は、私の経験もあわせて、この言葉を贈ります。



大きな敵を相手に、独りで立ち向かうコツ・・・



それは、無理して戦わないことです。





少し意識してみてくださいね。
 
 
 

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