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赤字の工事 / 資金繰りの不足 / 建設会社 / 倒産回避、事業再生、企業再建 / 経営コンサルタント / DSKプランニング / 社長の家庭教師

2011年10月13日

コラムカテゴリ:ビジネス

赤字という言葉がある。
何を基準に言っているかは、人それぞれである。

工事の粗利益を赤字と呼ぶ会社。
経費も含めて赤字と呼ぶ会社。
正しいようだが、正しくもない。

決算書を基準に・・・
必要な利益率を計算して、赤字工事かどうかを選別して受注の基準にする。
これが今のスタンンダードであろう。

粗利益が赤字だから受注しない。
営業利益が出ないから受注しない。
こういう結論に達するのであろう。

1,000万円の工事で粗利益で50万円。
営業利益でマイナスの100万円の工事があったとしよう。

どうするのか?
受注するのか? 受注しないのか?
これだけで判断することは、過去の産物の決算書しか見れない人の答えになってしまう。

現場での経営コンサルタントの仕事ではない。
これでは机上の空論、電卓コンサルタント、再生実務家とは呼べない。

答えは・・・
現状の資金繰り状況がどうなのか? どうなっていくのか?
長期の返済状況はどうなのか?

決算書だけを眺めていると気づかない。
損益にもCFにも長期の返済項目は出てこない。
けれど、現実の資金繰りには出てくる。

この感覚が・・・
現場に行かない経営コンサルタントにはわからないし、とても理解ができないのである。
本やセミナーや授業では、現場での実戦の資金繰りの感覚は掴めない。

私なら・・・
今月と来月の入金が少なく、資金繰りの赤字ならば、迷わず受注というアドバイスになる。
給料や経費は定額で出ていくのである。

たぶん、受注しなければ・・・
資金繰り上の赤字は、とんでもない大赤字である。

中小企業も建設会社も赤字では潰れない。
資金不足で倒産するのである。

血(カネ)は流れていれば倒れない(倒産しない)
例え、一時的に濁った血(赤字)であったとしても・・・

これを・・・
資金コントールと言うのであろう。

再生会社に行って・・・
いきなり、選択と集中、赤字工事は受注しない、
そんな立派な指導をする経営コンサルタント事務所も存在する。

それで、質か? 数か? わからんが・・・
西日本一? 中四国一? 中小企業の現場での指導実績?
建設業の専門スタッフ? 運送業界の専門の経営コンサルタント?

疲れる。。。
こんな先生や事務所のセカンドオピニオンは・・・
なぜなら? 変な教えが社内に浸透しているから・・・

銀行に紹介をされた経営コンサルタントは信頼できるのか?
これも難しい問題である。
銀行に都合がよく、銀行が信頼をしていることは間違いないが・・・

経営コンサルタントは・・・
誰から¥をいただくのか???
¥払った会社や人のために最善をつくさなければならない。

赤字の工事。。。
今一度、考え方を改めていただきたい。

借金のある会社、借金のない会社、事情は違ってくる。
まずは、資金繰りが赤字かどうか?
大切な受注の判断基準である。

受注がなければ・・・
売り上げが落ちて、長期の返済の負担が増えてくる。
現場に行かない専門家は、このことの深い大切な意味がわからない。

会社は生きている。
決算書という、過去の成績表と健康診断結果は大切である。
しかし、生きていくための答えではない。

これが・・・
現場での再生実務である。。。


HP:DSKプランニング
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この記事を書いたプロ

網師本大地

現場第一主義を貫く中小企業再生のプロ

網師本大地(DSKプランニング)

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