不要な工事はお客さまにとってデメリット。瓦職人の経験を活かし、リフォーム全般や耐震補強をも担う（3/3）

緊急性のない工事は提案せず、お客さまにとってのメリットを最優先に考えた提案が信条

　屋根だけではなく、リフォーム全般に対応できるという笹木さん。千葉県習志野市とその周辺を中心に事業を展開しています。今後も地域に根差して活動していきたいそうですが、最近は高齢者のみで暮らしている世帯も多く、そういった人からの依頼も多いそうです。
「お客さまの中には『そのうち高齢者住宅に移るから』『息子と同居することになっているから』と、長くそこに住み続けることがない人もいます。そういう人に緊急性のない工事はおすすめしないこともあります。そこにお金を使うより、その後の新しい生活に使っていただいたほうがいいですから」
と笹木さん。お客さまにとって不要なことはメリットにならないと考えています。
「例えばトイレの水漏れで困っているお客さまに対して、便器ごと交換することを提案する業者もいます。しかしタンクの部品を交換するだけで問題が解決することもあるのです」
　部品の交換だけですむ場合、笹木さんがひとりで出向いて作業をすることもあるそうです。
「そうすればコストも抑えられますから」
　お客さまのことを第一に考える笹木さん、ご自身のオフィスを『リフォーム図書室』にしています。
「地域の皆さんにとって、リフォームについての情報収集の場になればと思っています」

　図書室にはリフォームに関する書籍やカタログなどのほか、遊具も置かれており、家族で訪れることもできます。
「業者に相談に行くと、いきなり見積りの話になってしまうこともあります。その前に、しっかりとした知識と情報を得てほしいと思っています」
　笹木さんの会社はその社名の通り、口コミによる受注が圧倒的に多いそうです。リフォームを考える人にとって、何が大切なのかを最優先に考える笹木さんの姿が信頼されている証と言えそうです。

（取材年月：2020年8月）

■笹木哲央プロのプロフィールを見る

⇒瓦職人の経験を活かした技術と顧客メリット最優先の提案力に強み