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上村健司

持ち主に代わって空き家を管理する住宅の専門家

上村健司(うえむらけんじ)

空き家管理パートナー(株式会社創健)

コラム

空き家のカビ対策、知らない間に家がボロボロに!

空き家になった実家を久しぶりに訪ねたら、畳も壁もカビだらけで驚いた!という話を聞きました。

人の出入りのない状態が長期間続くあいだに、空き家内部で一体何が起きていたのか?
生活をする人がいない空き家は、何故スピードを上げて荒れてしまうのか?

今回は、空き家に発生するカビの原因や、カビをそのまま放置することのデメリット、カビへの対策についてお話しします。

空き家にカビが生える原因

お天気のいい日に窓を開けて掃除をすると、風通しがよくなり室内の換気も行き届くので、とても気持ちよく過ごせます。
普段の暮らしの中で、私たちは家の出入りや必要な場合に応じて、絶えず扉や窓の開閉を行っています。玄関、トイレやお風呂、クローゼットの扉など。実は、この扉の開け閉めという行為は、家そのものにとっても重要な意味を持っています。

日本は四季それぞれに特色ある気象条件が巡ってくる国。
総じて湿気が多く、長引く梅雨や台風シーズン、冬の結露など、家カビの発生しやすい条件がそろっています。

カビが発生し増殖するのは、空き家のように湿気の高い場所、湿気が溜まりやすい場所にほかなりません。ほこりや雑菌を栄養分として、淀んだ空気の中で繁殖します。
カビを防ぐためにも、空気を入れ替え、換気を整えることが大切ですが、空き家となった住宅は締め切った状態にあるのが常で、カビ防止とは逆の毎日を送っているに等しいといえるでしょう。

訪ねてくる人、管理する機会がない状態が長くなればなるほど、放置されたままの家の湿気は溜まり放題になってしまいます。
中でも、日本の木造住宅は換気がとても重要ですから、空き家のようにジメジメが長く続いた物件はカビの温床となりやすいのです。

カビを放置することによるデメリット

カビは微生物の一種で、空気中にたくさん浮遊しているとされています。
問題なのは、カビの胞子が他の物質に付着し、水分を取り入れることにより芽をのばすという点です。

空気の循環が悪い空き家のような環境下は、湿気やほこりが溜まるので、カビにとってありがたい場所になるわけです。目に見えなかったカビが変化を起こし、黒く繁殖しはじめるとやっかいです。
壁や畳、柱や天井などのカビは見つけやすいですが、押し入れやクローゼットの中、床下収納、天井裏にいたるまで、あらゆる場所にカビがはびこる恐れがあります。
放置期間が続くと、建材や建具の奥深くまでカビが侵入してしまいます。
さらに木材の腐食がはじまり、シロアリの棲家となる可能性が大きくなっていくでしょう。

また、カビは悪臭の原因になります。一度ついたカビ臭い匂いはなかなか断ち切ることができません。
何よりカビの怖さは、見た目の不気味さや嫌な匂いだけに留まらない、建物全体の耐久性に多大な影響を及ぼし、劣化を早めるところにあるのです。
大量のカビの発生は、空き家を新たに使おうという次のステップの妨げになるほど、深刻な事態といえます。

大量のカビ胞子を吸い込んだがために、さまざまな健康被害を引き起こすこともあります。鼻炎や喘息、皮膚炎などのアレルギー疾患。水虫やカンジタシ症などの感染症。肺炎やシックハウス症候群など、病気を発症するリスクも高まります。

空き家の防カビ対策について

住宅で発生するカビの種類は、約60種と言われています。
空き家につきものの代表的なカビと、その特徴をご紹介します。

(クロカビ)
黒色のカビは住宅のいたるところで繁殖します。
専用の薬剤にもかなり高い抵抗性を示し、アレルギー症状の原因になります。

(ススカビ)
黒いスス状の大型のカビで、非常に湿気を好みます。
布団や水廻り、結露のある場所、エアコン内部にいるタイプです。

(アカカビ)
色は褐色から赤紫、黄色や白まで。
土壌や汚水などに広がる性質を持っており、水廻りなどヌメリのある場所にあらわれます。

(アオカビ)
青緑っぽい色が特徴で、乾燥にも強く乾いた場所でも繁殖します。
絨毯や押し入れ、畳などに発生します。

(コウジカビ)
白・黒・黄色・緑と様々な色に変化するという特徴があります。
醸造にも利用されますが、アルペルギルス症などの病気を引き起こしたり、有害物質を発生させ、工業製品を劣化させるほどの非常に危険なカビといえます。

どのカビも湿気を好み、室温20~25度以上、湿度60%以上で繁殖し始め、80%を超える頃には大繁殖すると言われます。
湿度の高い梅雨の時期には、冬の5~6倍という猛スピードで増殖するというのも納得です。

空き家のカビ対策として、とにかく定期的な換気が必要です。
今お住まいの自宅で行うのと同じように、風の通る時間を設け掃除をするなど、室内の空気をきれいにしてあげることが必須です。カビは砂やホコリが大好きなので、掃除機をかけるだけではなく、水拭きをして部屋を清潔にしておきましょう。

家財道具が残っている場合は配置を整え、物が散乱しているような状態は避けましょう。背丈ほどに伸びた雑草や日陰をつくる樹木などの剪定も考えましょう。

空き家とはいえ、管理されないままでは劣化の一途をたどるだけです。
カビは、いったん発生すると始末に負えないものですが、定期的なお手入れで防げます。
空き家管理サービスなど、直接足を運べない所有者さんに代わる専門業者に依頼すると安心です。

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