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明石久美

窓口1つで老後、葬儀、相続・死後整理をサポートするFP

明石久美(あかしひさみ)

明石シニアコンサルティング

コラム

どこを向いて仕事をしているか

ふと思ったことなど

2017年9月4日

先日、ある人からの紹介で、私に会いたいという人がいたのでお会いしてきました。いわゆるエンディングノートのようなものを活用したビジネスを展開しているため、このツールを使っていろいろな職種や業種の人達を通じて広げていきたいとのこと。

私も、この手のものには詳しいのですが、だんだんお話を聞いているうちに、なんだか違和感を覚えました。

「どこを向いて仕事をしているのだろう」と。

ツールを使ってお客様との接点を持つのは、きっかけにもなるし必要なことかもしれません。しかし、そのツールを使ったその先のことについてまで考えていないのが、なんだか納得いかなかったのです。

例えば私が、このツールを使ってお客様に「ここに必要な情報を残しておくといいですよ」とか、「こういう部分が工夫されているので、安心して利用できますよ」、「書き方については別途セミナーが開催されますから、そこに行けば書くことができますからね」。

こんな感じで伝えたとして、本当にそのツールが活かされるのでしょうか。セミナーに出席しないお客様については誰がフォローをするのか、書き方セミナーに出席したとしても本当に納得のいくものを残せるのだろうか、これで本人も家族も困らないのだろうか・・・と。

私がこの手のツールを活用する際に一番大事だと思っていることは、「情報などを残す本来の目的をしっかり分かったうえで残す」ということです。

本人の意思や要望などを残すことは必要だと思いますが、何でも残せばよいものではありません。家族が困らないように残そうと思っているのなら、家族が困らないような内容を残さなければなりません。残すことでもめてしまうのなら、初めから残さないほうがよっぽどいいのですから。

だとしたら、大切なのは「書き方」ではなく、「残す項目それぞれの注意点」です。そこを抜きにして進めて、最終的に困るのは、情報を残す本人ではなく、「家族」です。

仮に、A先生がお客様に向けてこの情報を残すツールをお渡ししたとしても、そのA先生が、各項目の注意点について理解していなければ、本来は避けたほうがよい情報まで残させてしまったり、間違えた考えを後押ししてしまったりすることがあるかもしれません。

だとしたら、A先生がしっかりとサポートできる人にすることも必要になってきます。しかし、その辺りのサポートなどは一切ないということもわかり、話をしていても顧客に目がいっていないことが感じられたため、今回のお話はお断りしました。

このツールを使ってビジネスを拡大できる専門家や業者などがいれば助かるだろうし、顧客も情報を残しておけば安心だろうと思ってのツールでしょうし、そのツールを批判しているつもりはありません。

しかし、私にとって、一緒に仕事をする上で「どのような気持ちで行っているのか」、「どこを向いて仕事をしているのか」という意識はとても大切なので、それが感じられない人や団体とはやはりお付き合いはできません。

お客様は専門家だと思うからこそ頼ってくるのですから、そのお客様の幸せのお手伝いをすることが、専門家だと思うからです。

と、こんな偉そうなことを言っていますが、そういう気持ちで取り組んでいるということです。

もちろん、きれいごとを並べるつもりはありません。報酬を頂かなければ生活に困ってしまいますから、当然報酬を得るためのことをしなければなりません。ただ、自分の信念や理念を曲げてまで稼ぎたいとは思わない という理由です。




ファイナンシャルプランナー、相続・終活コンサルタント&講師 明石久美

◆明石シニアコンサルティング HP「 終活・相続・老い支度相談所 」(松戸市)
「終活」が話題になる前から行ってきた経験と事例や裏話を盛り込んだセミナー・研修はリピートも多く、相続や終活の実務に即した幅広い話ができる講師として、全国で活動しています。

セミナーテーマの一覧 / 主催者の感想 / 業種別セミナー先

◆理事長を行っている相続専門家チーム「 これから相続コンサルネット 」(柏市)

◆電子書籍「エンディングマガジン」編集長
 
 
 

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