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コラム

理科講義 エボラ出血熱とは何か その2

理科関連

2014年10月21日 / 2015年6月15日更新

また、エボラ出血熱が怖いのは「致死率」や発症後急激に容態が悪化する
「悪化速度」だけではない。その並外れた「感染力」こそが、世界を恐怖に
陥れているものかもしれない。インフルエンザウイルスが感染に数千個
程度のウイルス数を必要とするのに対し、エボラウイルスはたった数個
で感染することが可能、とされている。また、ウイルス自体の耐性も高く、
生体外で数日間は生きていられる。温度や湿度の条件にもよるが、
インフルエンザウイルスは半日もすればほとんど死滅するのに、である。
これは、生きている患者だけでなく、死んだ患者も、またその体液、排泄物、
そしてその付着物すべてが、一定期間感染源になることを意味する。
患者は下血もするから、トイレに血液が付着することも十分あり得る。
かくしてそのトイレは新たな感染者を生み出す「罠」になる。

皮肉にも、このあまりに強力な「致死率」「悪化速度」「感染力」が、実は、
今までエボラをアフリカ奥地につなぎとめておいた原因だといわれている。
人の行き来のない奥地において、いったんエボラの感染爆発が起こったら、
その集落は瞬時に消滅する。そして、同時にエボラの広がりは止まること
になるのだ。まるで「麦わらに火をつけた」ように、いっきに燃え広がって
すぐ消えていく。そしてこれこそが、今まで先進国がこの病気に真剣に立
ち向かっていなかった理由なのだ。まさに対岸の火事。あまりお金になら
ないエボラ治療薬の開発などに乗り気になれなかったのだ。

さて、文明は人が密集する都市を発達させ、また、飛行機等で高速に移動
させることを可能にした。エボラウイルスの潜伏期間以内に地球一周でも
できるくらいに。火がついた「麦わら」が燃え尽きる前に飛び火できうる時代
に突入してしまったのだ。国連が「人類は前例のない事態に直面している」
と人類存亡の危機を訴え始めたのもあながち大げさなことではない。

次回は、今後の予測、および、日本で感染爆発が起こった場合について
書く予定です。

続く

                              柏の理数系なら天文台までついている学習塾ポラリス

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