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湯浅文明

屋根外壁等の塗装、リフォーム、雨漏り調査・修繕の専門家

湯浅文明(ゆあさぶんめい) / 塗装業

株式会社ORIENS(オリエンス)

コラム

手前をかける施工について

2023年5月7日

テーマ:外壁塗装

コラムカテゴリ:住宅・建物

今回は手間をかける施工についてです。

お客様から工事のご依頼を頂くと業者によって様々なご提案をすると思います。
 利益のみを考えての提案、施工側がやりやすいことを優先する提案、
それは施工側の業者の考えやお客様やお仕事に対する考えによって
全く違った提案や施工となります。
 確かに会社としての利益を考えることは大切な要素の一つではあります。
 但し、その場合でもまず一番に考えなければならないことは、
決して安いとは言えない高額な工事をご依頼したお客様の不安や、
期待といった繊細な感情や気持ちではないでしょうか。
今回は塗装工事の際のタイル調サイディングの施工についてです。


元々はお家のアクセントとしてのタイル調サイディングが施されています。

拡大するとこのように目地部分は色分けされています。
塗装の役割で重要な事の一つに全体を塗膜により包むことでその下地を守るというものがあります。
また、タイルにしても、サイディングにしても経年によって必ず劣化が進むものです。 
そうした劣化を止め美観を取り戻すための塗装ということでもあるため、
こうした部分の塗装も必要になります。

タイル調の部分を塗りつぶしていくとこのようにせっかくのタイルの
アクセントが消えてしまいます。

施工側としては一色に塗りつぶしていった方が楽ですし、その分手間がかからず利益にもなります。
塗装の事について専門ではないお客様からすれば業者の説明によってはこうした施工が普通の事だと考えてしまうものですし、業者側もそれを分かったうえで手間のかからない施工を提案するものがいます。
職業柄外に出ているとどんな業者、職人がどのような施工をしているのかを気にしてみていますが、こうしたアクセントとしてのタイル調サイディングをそのまま塗りつぶしてしまっているお家が多くあります。
この写真はアクセントとなるタイル部分の目地を出すために一度全体を目地の色で塗りつぶしたものです。

目地の色を全体に施工した後にタイルの色を特殊な工法で施工していくとこのようにアクセントとしてのタイルの風合いが戻ってきます。

目地がしっかりと出てタイル部分が映えてきました。

完成後の写真です。
業者や、施工側がまず考えるべきことは自分たちにご依頼下さったお客様がどんな気持ちや考えを持ち、その立場に立ってどうしてもらったら嬉しいと思うか、
どのような提案や施工をして欲しいと思うかを察して毎日のお仕事に向かうかということだと思います。
私たちは各工事の専門家として,例え塗り重ねられて見えなくなってしまう工程、壁やキッチンや、ユニットに塞がれて隠れてしまう工程であっても、
むしろその部分に余計な手間がかかったとしてもその工程を大切に、丁寧に施工することが信頼してご依頼いただいたお客様に対する責任ではないかと考えています。

この記事を書いたプロ

湯浅文明

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