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小川哲也

借地権・底地の問題や投資物件の評価に強い不動産鑑定士

小川哲也(おがわてつや) / 不動産鑑定士

おがわアセットカウンセル株式会社

コラム

事業承継支援セミナーへの参加

2020年10月19日 公開 / 2021年1月4日更新

テーマ:不動産の勉強会

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 事業承継問題不動産相続 手続き不動産管理

私が常務理事を務めます特定非営利法人日本不動産カウンセラー協会が主催した事業承継支援セミナー実践研修を10月16日、17日と二日間に渡り参加してきました。


当初4月に軽井沢で泊り込み研修として行う予定でしたが、コロナ禍の影響で紆余曲折し今回の開催となった次第です。

1日目は、当協会理事長及びビジネス会計人クラブ会長である税理士の平川先生のご挨拶に始まり、中小企業庁事業環境部財務課長の日原様による「事業承継税制の現状と更なる活用に向けて」と題してお話を頂戴しました。その後、当協会副理事長による「事業承継のための不動産戦略について(その1)」の講義、税理士法人タクトコンサルティング代表社員で税理士の玉越先生による「事業承継税制の概略と適用の可否」と題してお話を頂戴しました。

1日目は行政の担当課長と実務者のトップの方による豪華な布陣で、過去の経緯から現状分析と問題点、そして今後の推移までを具体的にご説明頂きました。特に印象に残ったのは、中小企業庁の日原課長が、現在の中小企業を何らかの形でも残すために御尽力され、今後は第三者承継であるM&Aについても目を向けられていることでした。
また、1日目の最後においては当協会の新コンテンツである「JARECビジネスマッチングのご案内」の説明がありました。今後一人では出来ないようなプロジェクトでも、協業して行うことが出来る可能性が広がることと思います。

2日目は、税理士法人タクトコンサルティング、税理士・公認会計士の芦沢先生が、「相続・事業承継における不動産の税務的見方」と題して具体的な事例により分かりやすく相続・事業承継の留意点や対策を解説して頂きました。その後、当協会副理事長による「事業承継支援のための不動産戦略について(その2)」の講義においては、副理事長が実際に手掛けられた不動産戦略を具体的に分かりやすく、普通では聞けないようなノウハウをお話し頂き、不動産の専門家にとっても大変参考となる講義でした。
そして本日のトリを務めますのは「事業承継計画表策定について」で、基礎研修の復習後に、実際に各受講者が手を動かして事例に則した計画表を作成致しました。

私も実際に作成してみましたが、計画を作るだけでもなかなか労力や知識が必要で、満足な計画表は残念ながら時間内には作成できませんでした。
実務的には、事業承継を行う上で手続きすべきこと、注意すること等を一度全部分野別に列挙し、ケースによってその中から選択適用できる体制にしておくと、作業的には効率的かなと感じました。

私共は不動産の専門家として、不動産鑑定、不動産カウンセラー事業を行っておりますが、今後、中小企業の存続をテーマに、事業承継プロセスにおける経営コンサルの一環として、又は、M&A時に高く会社を売る手段として不動産のヴァリューアップや諸問題解決を図るべくコンサルさせて頂ければと存じます。
中小企業の親族内、親族外、第三者承継については、日本社会の大きな課題でありますし、この問題をある程度解決しないと日本経済は悲観シナリオへ突き進んでしまいます。今後、この事業を弊社としても推進していく社会的重要性を肌で感じた次第です。

中小企業の不動産ポートフォリオ、計画、現状把握等でご相談がございましたら、こちらまで(おがわアセットカウンセル株式会社)
までご連絡下さい。

この記事を書いたプロ

小川哲也

借地権・底地の問題や投資物件の評価に強い不動産鑑定士

小川哲也(おがわアセットカウンセル株式会社)

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